ベルギー1部KAAヘントでMF伊藤敦樹やDF渡辺剛のチームメイトである元日本代表GKシュミット・ダニエルは、出場機会に恵まれず。オーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラックの後釜として名古屋グランパスへ移籍する可能性も報じられていたが、ここにきてヘント残留に向かっているかもしれない。
現在32歳の同選手は、シント=トロイデンVV(STVV)で正守護神として活躍した後、2024年1月にヘントへ移籍。加入1年目は正GKの負傷離脱もあり、リーグ戦で8試合に出場していたが、今季はここまでリーグ戦でスタメン出場わずか1試合。国内カップ戦では2試合いずれもプレーしているが、11月28日開催のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(対ルガーノ)では、慣れない人工芝でのプレーということもあり、前半5分に失点。チームも0-2で敗れると、周囲では先制ゴール献上のシーンを巡り様々な意見が飛び交った。
そんなシュミットの去就を巡って、ベルギーメディア『Voetbal』は11月4日の時点で「彼はわずか1年でヘントを退団する。ヘントはシュミット・ダニエルを早急に退団させる必要がある。彼の高年俸はクラブ除外されるべきだ」などとリポート。日本国内では名古屋移籍報道が駆け巡っていた。
しかし、ベルギー紙『Het nieuwsblad』は12月4日に「シュミット・ダニエルは復讐に燃えている」という見出しのもと、残留の可能性を特集。「2024年1月はじめに加入して以来、彼はヘントでの時間をあまり楽しめていない」と、出場機会の少なさやルガーノ戦でのパフォーマンスに触れつつも、「ヴァウテル・フランケン監督はシュミットを非常に高く評価しており、間違いなく彼をすぐに退団させるつもりはない」と、控えGKとして指揮官から評価されている現状を伝えた。
ただヘントは4日に行われた国内カップ戦のラウンド16で、日本代表DF町田浩樹擁するユニオンSGに2-3で敗北。ヘント残留の場合、シーズン後半戦でのさらなる出場機会減少も予想されるだけに、シュミットには難しい判断を迫られることになりそうだ。