川崎フロンターレはすでに2024シーズン限りでの鬼木達監督退任を公式発表。同監督のもとでプレーしたMF三笘薫(ブライトン)、MF田中碧(リーズ・ユナイテッド)、MF守田英正(スポルティングCP)、DF板倉滉(ボルシアMG)らが欧州で活躍しているだけに、日本代表DF高井幸大の海外移籍を期待する声も挙がっている。
現在20歳の高井は、高校2年時の2022年2月に川崎とプロ契約を結ぶなど、以前から日本国内屈指の有望株として話題に。AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選、パリ五輪本大会で結果を残すと、2024年9月以降は負傷離脱中のDF冨安健洋(アーセナル)にかわるセンターバックとして森保ジャパンに招集。同月5日のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の中国戦でA代表デビューを飾った。
所属先の川崎でも、今季のJ1リーグで20試合にスタメン出場するなど頭角を現している高井。一部情報筋で欧州クラブからの関心が伝えられているが、オランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストは11月10日の時点で同選手の海外移籍を予想。
Xで「高井は日本で最も才能のあるDFのひとり。まだ20歳だが、すでに豊富な経験がある。この冬に彼がヨーロッパへ移籍しないならば、ショックを受けるだろう」と投稿するなど、現川崎所属センターバックに関心を寄せている。
またパリ五輪の日本代表戦で解説を担当していた森岡隆三氏も、高井のパフォーマンスを評価。サッカー番組『サカろう』(テレビ静岡)に出演した際、「彼は堂々たるプレーだった。優れた身体能力があるし、走り勝つ。駆け引きの部分や、巧い守備みたいなものが相当あったので、海外でプレーしている姿を見たい」と、同選手の海外挑戦を望んでいる。
パリ五輪世代の選手では、GK小久保玲央ブライアンとMF藤田譲瑠チマがベルギー1部シント=トロイデンVVの主力選手として活躍。柏レイソル所属DF関根大輝には先日、レスター・シティからの関心が報じられた。冨安や板倉に次ぐセンターバックとして高く評価されている高井の今後にも注目が集まる。