ジャガーがブランドの再構築を発表。ブランドのルーツとなる「Copy Nothing(何もののコピーでもない)」を継承・発展させることを宣言するとともに、ブランドロゴや“リーパー”キャットのデザインを刷新
英国ジャガー・ランドローバーは2024年11月19日(現地時間)、ジャガー・ブランドの再構築を発表し、新たな時代の幕開けを迎えるとアナウンスした。
創業から90周年を迎えるジャガーは、2030年までに全車両にピュア電気自動車のBEVを設定し、“ラグジュアリーBEVブランド”を目指すと予告している。その幕開けを迎えるに当たり、ジャガーはブランドのルーツとなる「Copy Nothing(何もののコピーでもない)」を継承・発展させることを宣言。そのシンボルとして4つの変化、具体的にはDevice Mark(デバイスマーク)、Strikethrough(ストライクスルー)、Exuberant Colours(活気あふれる豊かな色彩)、Makers Marks(メーカーズマーク)を発表した。
まずDevice Markは、新しいジャガーのシグネチャーロゴで表現。幾何学的なフォルム、シンメトリー、シンプルさといったモダニズムの力強い象徴であり、視覚的な調和を保ちながら大文字と小文字をシームレスに組み合わせることで、先進性と意外性を示している。
次にStrikethroughは、大胆な16本の直線的グラフィックによって、ジャガーの圧倒的な存在感とひと目でジャガーとわかるビジュアルを創出。模倣を打ち破り、既存の価値観を変える際のシンボルと明言する。
3つ目のExuberant Coloursは、ジャガーの新しいブランドアイデンティティの根幹をなす、その価値観とアートとのつながりに組み込まれた豊かな新カラーパレット。イエロー、レッド、ブルーといったパレットから生まれる原色のトーンを構成要素とし、常にテクスチャや動きとともに表現する。新カラーパレットは、まず次世代のコンセプトカーなどに採用される予定だ。
そしてMakers Marksは、ブランドの起源を象徴する“リーパー(leaper)”キャットの刷新によって具現化。常に前進し続ける新しいリーパーの姿は、ブランドの卓越性を明確に示す。また、ジャガーの“J”と“r”を組み合わせた新しいモノグラムをデザイン。華やかさを加味したり、仕上げのタッチを変えたりと、斬新かつ大胆な使用方法も想定している。
なお、ジャガーは本年12月2日(日本時間12月3日)に、米国フロリダ州で開催されるマイアミ・アートウィークにおいて、ジャガーのクリエイティブフィロソフィーである“Exuberant Modernism(活気あふれるモダニズム)”をDESIGN VISION CONCEPTとして具現化したインスタレーションの「Copy Nothing」を公開すると予告。Copy Nothingの意味をドラマチックに、明確に、そして予期せぬ形で表現した総合アートを、会場で披露するという。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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