ジョン・ハッチンソン監督 写真:Getty Images

 オーストラリア1部メルボルン・シティを退団したラファエレ・ナポリ氏に、J1所属クラブのアシスタントコーチに就任する可能性が浮上。メルボルンと横浜F・マリノスがともにシティ・フットボール・グループ(CFG)傘下であるだけに、横浜FM行きの可能性も考えられる。

 現在39歳のナポリ氏は、およそ10年にわたりメルボルンの下部組織やトップチームで選手を指導。アウレリオ・ヴィドマー監督の右腕として、2024/25シーズンのオーストラリア1部リーグ戦に臨んでいたが、クラブは第5節終了後の12月5日に同氏のアシスタントコーチ退任を公式発表。公式サイトでは「ナポリは海外での指導を機会を求めてチームを去った」と綴られている。

 この公式発表には、オーストラリアサッカー事情に精通しているジャーナリストのサシャ・ピサーニ氏が反応。6日にXで「ナポリがJ1所属クラブでアシスタントコーチの役割を引き受けると、私は聞いている」と投稿。ただ行き先のクラブ名は明かさなかった。

 オーストラリア国内では、メルボルンと海外クラブの提携が話題に。11月19日にはオーストラリア1部リーグの公式サイトでメルボルンの若手選手育成戦略が特集されているが、これによると同クラブ下部組織の責任者は「12月、横浜FMで数週間トレーニングする選手がいる。我々としては、選手たちに海外クラブでの経験を積んでもらいたい」とコメントを残している。

 なお横浜FMは、2024シーズン途中まで浦和レッズのテクニカルダイレクターを務めていた西野努氏をスポーティングダイレクターとして招へい。ジョン・ハッチンソン監督の後任として、元チェルシー、イングランド代表ヘッドコーチのスティーブ・ホランド氏を迎え入れることがほぼ確実と報じられている。

 ここ数年、ハッチンソンやピーター・クラモフスキー(現FC東京監督)など、横浜FMでのコーチ経験を経て指導者実績を残すオーストラリア人が相次いでいるだけに、ナポリ氏がホランド新監督のもとでアシスタントコーチを担当する可能性も期待できそうだ。