いま問題になっているのは、①ロシアによる占領地域の扱い、②ウクライナのNATOやEUへの加盟、③ロシアへの制裁解除、④ウクライナの戦災復興だ。

どうするべきか。まず、①については、和平時の占領地域で固定するしかない。あるいは、少し、戦争の再発を避けるために、部分的には、取引をする必要はあるかもしれない。

NATOは全面的な加盟は難しい。20年間、凍結という案もあるが、そんなものロシアが呑めるはずない。私はインドとかトルコとか中立的な平和維持軍でも入れるのがいいのでないかと思う。費用は先進国がかなりを負担すればいい。

EUは正式加盟でなく将来の準加盟あたりか。そうでないと、EUに何千万も移住者が押し寄せるだけだ。そもそも、独立時に5200万人いたのが、戦争前で4000万人、いまは3000万人余り、和平になったらかえってくるのでなく、西欧にいる家族にウクライナから合流する方が多いだろう。EUなんぞに加盟したら、人口1000万人くらいしか残らない。

マクロン大統領とショルツ首相 同大統領インスタグラムより

そして、私の提案は、ロシアへの制裁は、全面解除し、そのかわりに、戦後復興をロシアに責任を持たせることだ。ロシア制裁を続けて欧米や日本が復興の資金を出すのと、制裁を解除して、金を出さないのとどっちがいいか。わかりきった話だ。

ただ、ウクライナに貸した金をどうするかはちょっと悩ましい。