子どもの教育の一つとして習いごとに通わせる人も多い。当然、習いごとの先生には毎月の月謝を渡していることだろう。月謝に関連するマナーとして、ネット上では「月謝はピン札で渡す」に注目が集まっていた。一体どういうことなのか、さっそく見ていこう。
ピン札でお礼の「気持ち」を表している
お金を渡すときに「ピン札」が求められる場面といえば、結婚式のご祝儀が有名だろう。しかし、どうやら習いごとの「月謝」も同様にピン札で渡すべきというマナーがあるようだ。
SNSでも「『月謝は新札で渡すのがマナーですよ』って先生から注意された」「全く知らなかったけど、急に指摘されて驚いた」など、実際に先生からピン札を求められたケースが多く報告されている。
全ての習いごとで「月謝はピン札」マナーが求められるわけではなく、特にピアノ、バレエ、茶道などの伝統系の習いごとではこの文化が根強いよう。「こういう業界は、細かいマナーを知ってるかどうかで生徒を選ぶ傾向あるよね」「長い歴史や高い格式が必要な習いごとだと、面倒な風習も文化の一部といえるかも」という声も寄せられていた。
そもそも、なぜピン札がマナーになるのか不思議に思うかもしれない。実は「月謝は『代金』ではなく、気持ちのこもった『謝礼』だから」という理由が上げられる。
そのため習いごとに限らず、謝礼であればすべてピン札で渡すべきという考えの人もいるようだ。手間をかけてピン札を用意することでお礼の気持ちを伝えるというのは、日本的な古き良き思いやりともいえるだろう。
一方で「このマナーはもう古いと思う」「時代に合ってなさすぎ」「ただの古い習慣なだけでは?」という声も多く寄せられており、賛否両論入り乱れている。趣きある理由が隠されていた「月謝はピン札」マナー。しかし様々な考え方が尊重される時代には、押しつけと感じられてしまうこともあるようだ。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
提供元・BCN+R
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