要点を押さえてさっと書く
最初は、一般的なコラム記事や話題性のあるルポ記事を書いていました。アクセスはよかったのですが、ある日、出版社の編集者から、書籍紹介を依頼されました。そのときに、私が紹介した本はYahoo! ニュースでアクセス1位になり、Amazonでも売り切れになり、すぐに重版が決まりました。
いまでは、書評サイトは数多く存在しますが、当時、Yahoo! ニュースなど大手ポー タルに書籍紹介記事を掲載している人はいませんでした。定期的に書籍紹介をしていたのは、日本では私だけだったと思います(当時、ニュースサイトの編集者に確認してもらったので間違いはないと思います)。
その後、評判が広まり、毎日何冊も献本が送られてきました。しかし、書籍紹介は私の本業ではありません。時間をかけずに、1冊を10分で読み、30分で記事を書いて、10分で記事の投稿作業を終わらすように努めました。いまでも、1冊の記事にかける時間は数十分〜1時間以内に決めています。
最初の頃は、一生懸命に時間もかけて1本の記事を仕上げたこともありました。そのようなときほどアクセスが伸びず落胆したことがありました。そのため、どの記事も時間を決めて簡潔に書くようにしました。細かく読むことはしません。要点をつかんでさっと読むことが必要だったのです。
本は読みはじめて面白くなければやめてしまってもかまいません。最初に、「はじめに」「おわりに」「第1章」を読んで心に刺さるものがあるか確認してみてください。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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