後藤啓介 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田からアンデルレヒトへ期限付き移籍中のU19日本代表FW後藤啓介は、セカンドチーム(RSCAフューチャーズ)の絶対的ストライカーとして活躍。完全移籍移行がほぼ確実と一部で報じられているが、トップチーム昇格や他クラブ移籍の可能性もあるという。

 同選手は2024年1月、買い取りオプション付きの期限付き移籍によりアンデルレヒトへ加入。海外挑戦1年目からRSCAフューチャーズで出場機会を得ると、今季はここまでベルギー2部リーグ全13試合でスタメン出場し、5ゴール1アシストを挙げている。

 ロサンゼルス五輪五輪世代の有望株である後藤の去就を巡っては、ベルギー紙『HBVL』が10月25日に「アンデルレヒトは後藤の完全獲得にむけて、磐田と交渉」と報道。『DH』は10月30日に「クラブ間交渉はすでに進んでいる。磐田も完全移籍移行に前向きであり、数週間以内に合意する」とした上で、買い取りオプションの設定額が100万ユーロ(約1億6000万円)だと伝えていた。

 日本国内では12月はじめに「後藤の完全移籍移行でクラブ間合意」と報じられているが、ベルギーメディア『Voetbal』はこの報道を受けて後藤の今後を特集。「彼はベルギー2部リーグで高いレベルのプレーを見せていることから、他の欧州クラブからも関心を集めている」と、将来的な移籍の可能性を伝えている。

 その一方で「彼は現在、定期的にトップチームのトレーニングに参加している。すでに(トップチームの)練習試合にも出場している」とした上で、「2025/26シーズン開幕前にトップチーム昇格のチャンスをつかむかもしれない」とリポート。現在トップチームでプレーしているFWルーカス・バスケスやFWカスパー・ドルベリの去就が不透明であることから、日本人アタッカーが恩恵を受ける可能性はあるという。