首都圏で「ガーラマンションシリーズ」を展開しているFJネクストホールディングスは、首都圏でひとり暮らしをする未婚20、30代の1600人を対象に、「今、住みたい街」、「単身者が住みやすいと思う鉄道路線」についてアンケートを実施した。
「今、住みたい街」(左)と
「住みやすいと思う鉄道路線」(右)
1位は根強い「吉祥寺」、2位「横浜」が肉薄
未婚の単身生活者が選ぶ「今、住みたい街」を駅名で聞いてみたところ、「吉祥寺」が2018年の調査開始以来、7年連続で1位となったが、2位「横浜」との差はわずか5票だった。あと一歩だった「横浜」は4度目の2位だが、今回最も「吉祥寺」に肉薄した。
3位「新宿」は昨年と同位。4位「渋谷」は昨年から一つ、5位「恵比寿」は二つ順位を上げた。一方、「東京」は4位から10位にランクダウンした。
トップ10を見ると、上昇組で目立ったのは「武蔵小杉」(11位→6位)と「大宮」(16位→10位)。とくに「武蔵小杉」はこれまで11位(19年、23年)が最高位だったが、今回初のトップ10入りを果たした。
それ以下では、「二子玉川」(28位→17位)、「川崎」(33位→17位)が昨年から上昇しトップ20入りとなった。一方、「中野」は9位から15位にランクダウンした。
過去の住みたい街ランキング
「おしゃれ」なイメージと「交通アクセス」の利便性
住みたい理由は「おしゃれ」、「憧れ」などの“イメージ”評価と、「交通アクセス」、「買い物に便利」などの“利便性”評価の二つに大別される。トップ5を見ると、「吉祥寺」や「横浜」は、“イメージ”と“利便性”の両方が揃っていた。一方、「新宿」、「渋谷」は“利便性”、「恵比寿」は“イメージ”が目立った。
1位の「吉祥寺」は「おしゃれ」、「便利」といったキーワードが目立った。そのほか「交通の便が良い」、「都心から適度に離れて自然が豊か」、「ドラマで見て自然もあり買い物もしやすそう」、「小さい頃からの憧れ」、「図書館がきれい」といった理由もあった。
2位「横浜」は「おしゃれ」、「交通アクセスが良い」、「便利」、「何でも揃っている」といった理由が目立った。そのほか「東京にも近いし、商業施設が色々ある」、「応援しているスポーツチームがある」、「最先端で開発が目覚ましい」といった理由もあった。
3位「新宿」は多くの理由が「便利だから」、「交通の便が良い」、「繁華街だから」、「勤務先に近い」といったものだった。交通アクセス、商業施設の充実、職場との近さといった“利便性”が人気のポイントになっている。
4位「渋谷」は「便利」、「交通の便が良い」、「都会だから」といった理由が多く寄せられた。ほかに「再開発が進んでいる」、「ごちゃごちゃしているのが好き」といった理由もあった。
5位「恵比寿」はほとんどが「おしゃれだから」だった。ほかに「便利だから」、「治安がよさそう」、「好きなお店がある」といった理由もあった。
6位「武蔵小杉」は「交通の便が良い」、「便利」など“利便性”だけでなく、再開発で大きく変化した街であることから、「おしゃれ」、「街の雰囲気が好き」、「住みやすそう」、「治安がよさそう」、「都会過ぎず田舎すぎず丁度良い」といった理由もあった。
10位「大宮」は複数の鉄道路線や新幹線が通るなど、交通の要所であることから「交通の便が良い」、「便利だから」など“利便性”が圧倒的だった。