24年10月4日にiOS 18.0.1がリリースされたばかりですが、10月29日には早くも「iOS 18.1」がリリースされました。今回のアップデートでは、iPhone 16のカメラコントロール機能強化、リアルタイムで通話録音、コントロールセンターのオプションなどの機能が追加されていますので、その内容を詳しく確認していきましょう。
24年10月29日リリースのiOS 18.1は何がどう変わった?
24年9月17日に新しいiOS 18がリリースされたあと、10月4日には早くも「iOS 18.0.1」がリリースされました。こちらはバグ修正のみで新機能はありませんでしたが、10月29日にリリースされた「iOS 18.1」では、機能の追加もあります。
まず、「電話」では、通話録音により通話が録音中であるということがアナウンスされ、リアルタイムで電話またはFaceTimeオーディオ通話を録音できます。
次に、「カメラ」についてはiPhone 16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Maxにおいて、カメラコントロールで素早く前面のTrue Depthカメラに切り替えることができるほか、iPhone15 Pro/15 Pro Maxにおいて、新しい“空間”カメラモードで、空間写真を空間ビデオの撮影とともに撮影できるようになりました。
今回のアップデートでは、ほかにも以下の機能追加や機能改善が実施されていますので確認しておきましょう。
なお、米国ではApple Intelligenceが利用可能になっていますが、日本ではまだ利用できず、2025年以降に対応する予定となっています。
■iOS 18.1の主な修正箇所
・コントロールセンターに、コネクティビティコントロールを個別に追加したり、構成をリセットしたりするための新しいオプションを追加しました
・RCSビジネスメッセージで、RCSで店舗や企業とチャットできます(通信事業者が対応している必要があります)
・ポッドキャストで未再生のエピソードが再生済みとしてマークされる問題を修正しました
・デバイスが発熱しているときに4K 60で収録されたビデオについて、“写真”でのビデオ再生のスクラブ中に動きがぎこちなくなることがある問題を修正しました
・バックアップから復元したり別のiPhoneから直接転送したりしたあとに、車のデジタルキーでパッシブエントリーを使用して車を解錠したりエンジンを始動したりできないことがある問題を修正しました
・iPhone 16またはiPhone16 Proのモデルで予期せず再起動されることがある問題を修正しました
iOS 18.1のセキュリティアップデートをチェック!
今回のiOS 18.1ではセキュリティアップデートも行われており、27項目に及ぶバグが修正されています。
今回は、SiriやSafariでの不具合も多いようなので、早めにアップデートしたほうがいいでしょう。
【セキュリティアップデート一部抜粋】
■Accessibility
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】ロックされたデバイスに物理的にアクセスできる攻撃者は、機密性の高いユーザー情報を閲覧できる可能性があります
【説明】認証を強化することでこの問題を解決しました
■App Support
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】悪意のあるアプリがユーザーの同意なしに任意のショートカットを実行できる可能性がある
【説明】ロジックを改善することで、パス処理の問題が解決されました
■iTunes
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】リモート攻撃者がWebコンテンツサンドボックスから抜け出す可能性がある
【説明】入力検証を強化することで、カスタム URL スキームの処理に関する問題に対処しました
■Kernel
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】 アプリが機密カーネル状態を漏洩する可能性がある
【説明】ログエントリのプライベートデータの編集を改善することで、情報漏洩の問題が解決されました
■Safari Downloads
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】攻撃者が信頼関係を悪用して悪意のあるコンテンツをダウンロードできる可能性がある
【説明】この問題は、状態管理を改善することで解決されました
■Safari Private Browsing
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】プライベートブラウジングにより閲覧履歴が漏洩する可能性がある
【説明】 追加の検証により情報漏洩に対処しました
■Siri
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性がある
【説明】 機密情報の編集を改善することで、この問題に対処しました
■Siri
【対象機種】iPhone XS以降
【影響】サンドボックス化されたアプリがシステムログ内の機密ユーザーデータにアクセスできる可能性がある
【説明】 ログエントリのプライベートデータの編集を改善することで、情報漏洩の問題が解決されました
●Apple「About the security content of iOS 18.1 and iPadOS 18.1」は→こちら(英語)