南イングランドは英国の庭と言われるように、昔から多くの城・庭園が存在します。

その中でもリーズ城(Leeds Castle)は格別です。

それではどう格別なのか、説明していきます。

目次

  1. リーズ城へのアクセス方法
  2. リーズ城の歴史
  3. 入場料は高いか??
  4. リーズ城への日帰りツアー
  5. いつもの余談です

リーズ城へのアクセス方法

この城へのアクセスですが、車で1時間~1時間半の距離です。詳しくは下記の地図を参照ください。

私はロンドンでも西部の郊外に住んでいたので、一旦ヒースロー空港近くから高速道路に乗っていかないといけなく、2時間弱かかりました。この城は鉄道で行くとすると乗り換えが3回ほどあり、しかも最寄りの駅から30分ほど歩きます。

ですので、旅行者にはロンドンから日帰りバスツアー"リーズ城+カンタベリー大聖堂"に参加されるののをおすすめいたします。車の運転に自信のある方は、もちろんレンタカーが便利だと思います。

私は大阪出身ですが、英国の運転は大阪より楽チンです。やはり紳士の国ですから。。。

ちなみに、大都市近郊は高速道路でも速度制限はありますが、郊外にでると速度制限はありませんので、日本のように速度制限を気にしながら運転する煩わしさはありません。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

週末は暇なので、ケント州のリーズ城によく行きました。

イギリスにはたくさんのお城がありますが、由緒ある歴史、優雅な佇まいといえばこのお城でしょうね。 タイトルのように世界一ラブリーな城と公式サイトに書かれています。

ヨーロッパではいったもの勝ちという雰囲気があるので、皆さんもご自分の良いところは堂々と主張しましょう。

この城はイングランド南東部ケントのメイドストンにあり、500エーカー(東京ドーム43個分)の敷地があります。美術評論家で政治家のコンウェイ卿が城を「the loveliest castle in the world(世界で最ラブリーな城)」と表現したのが始まりです。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

リーズ城の歴史

城の起源は9世紀で、サクソン人が所有し、レン川が創り出した島に木造の建物を建てたのが始まりです。9世紀というと、日本では奈良の長岳寺が同時期に建立されています。ちなみに長岳寺は今年で創建1200年になります。

そして、今の基礎になった石造りになったのは、11世紀にヘイスティングの戦いで武功があったノルマン貴族に当時の王であるウィリアム2世がノルマン系の貴族である従弟に与え、彼が要塞として石造りに建てかえたからです。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

入口から建物までこのカートレインで運んでくれます。有料ですのでお気を付けください。

この城は代々王家が所有するのですが、王が亡くなって、その未亡人の居城として代々受け継がれていたので、リーズ城が「貴婦人の館」とよばれているのはこのためです。

イングランドは、16世紀までヘンリー8世によってフランスに領地を持っていました。

大陸への補給、兵站の補給基地であったリーズ城でしたが、大陸の領土"カレー"を失うに至って、その存在価値が失われ、さまざまな貴族にその所有権が移っていったのでした。

20世紀に入って、荒廃していた城をアメリカの財閥であるホイットニー家のオリーブ夫人によって買収され、フランス人の室内装飾の分野での第一人者のステファン・ブーダンによって巨費を投じて城の修復工事が行われ、現在の優雅な室内へと変貌しました。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

入場料は高いか??

さて、この城の入場料金ですが、公式サイトでは以下のように表示されています。

  • 大人:35ポンド(7,000円)
  • 子ども:25ポンド(5,000円)
  • 家族:88ポンド(17,600円)

大阪のUSJの入場料金が、

  • ワンデースタジオ・パス:大人8,600円
  • 小人(4~11歳):5,600円
  • シニア(65歳以上):7,700円

この入場料が高いかどうかは、みなさんの判断にお任せしますが、リーズ城の入場料は1年間有効です。と言われても、何度も英国に来るわけでもない日本人旅行者には、1年間何度入ってもこの値段というのがあまり意味をなさないような気がします。

しかし、私が英国に住んでいた2017年ごろには21ポンドでしたので、英国のインフレーションの高さをご理解いただけるものと思います。

一風堂のラーメンが、ロンドンでは3,000円します。ロンドンに一風堂は3軒ありますが、それでもランチ時は行列ができていました。

リーズ城への日帰りツアー

ロンドンからの日帰ツアーを実施している旅行会社がリーズ城でできることを詳しく分かりやすく、下記のように説明してくれています。

(以下 引用)

城の見学は建物の地下入口、ワイン貯蔵室から始まります。

城には古くからぶどう園があり、現在もそこでぶどうが栽培されリーズ城産のワインとしてこの貯蔵室に収められています。

階上には歴代王妃の衣装や装飾品が展示されており、女王の部屋や女王の浴室、ヘンリー8世の使ったといわれる宴会場等があり、係員から部屋にまつわる歴史を聞くことができます。

こうした中世の城の雰囲気を感じられる一方でレディ・ベイリーの使用していた20世紀のモダンな装飾を施した部屋もあり、中世から近代にかけての歴史のパノラマが広がります。

城門から城へと続く約3kmの散歩道は有名なデザイナーによって造られた人工庭園ですが、見事に自然と融和しその荘厳な雰囲気はリーズ城の美しさを一層引き立てています。

庭園の奥には湿地が広がり、その浅い沼地ではリーズ城のシンボルと言われるブラックスワンを見ることもできます。

パントというイギリス伝統の小舟に乗ってそれら城内の優美な景色を水上から散策することができるのも楽しみの1つです。

世界中から100種以上の鳥を集めた飼鳥園やイギリスの犬の首輪だけを集めた博物館、城内を見下ろせるカフェやレストランなど見所は本当にたくさんありますが、中でも人気があるのは城から少し歩いたところにある巨大迷路です。

1988年に2,400本のイチイの木を植えて造られたこの巨大迷路は大人の背以上の高さがあり複雑な造りになっているためなかなかゴールが難しく、子どもだけでなく大人も充分に楽しめます。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

城で飼われています。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<ブラックスワン>

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

このお城では結婚式もやってくれます。

お城の中にチャペルもあって、宴会場もあり、宿泊も可能とのことです。

今日は、ヘンリー8世の宴会場に宴会の用意がされていましたが、結婚披露宴ではないと思います。奥さん8人もいて、中には処刑された人もいますから、花嫁には縁起が悪過ぎますよね。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<ヘンリー8世のバンケットルーム>

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<結婚式もできるチャペル>

実は、この城へ続く石橋付近に5本の日本の桜が植えてあります。開花は日本よりも遅く4月後半から5月初旬ごろになります。この頃、お城の周囲の森には花が咲き乱れ、春爛漫というのはこういうことかと思い知らされます。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)
南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)
南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<クロッカスが咲き乱れる森>

花一杯のリーズ城とかけて、" グレイトギフト"とときます。そのこころは、春(波瑠)がいい。

南イングランドのケント州にあるリーズ城、世界で最もラブリーな城
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<日本の桜とリーズ城>

いつもの余談です

1.

ドイツのビールグラスにはどこまでビールをいれるか線が入れてある。その上は泡になる。英国ではそういう線がない。英国ではビールグラスには泡があってはならないから、ビールグラスの中は全部ビール。やはりビールは泡がないと美味しくないと思うけどなぁ~私は!!おまけに、パブでは冷やしていないぬるいビールをつまみなしでビールだけを飲む。そもそもパブにはポテトチップしか置いていない。

2.

イギリス人はさぞかし、スコッチウィスキーやビールを飲んでいるだろうと我々日本人は思っているが、2018年の調査ではアルコールを飲んだ2,000人の28%がワインでトップ、23%がビール、20%がスピリッツ類であったそう。しかし、飲んべぇの英国人の友人は、ワインで食事して、パブにて立ち飲みでビールを飲んで、時間があればモルトウィスキーの店でスピリッツ類を飲んで家に帰ります。どの国の飲んべぇも同じで1種類だけ飲んでいる人は少ない。

文・写真・ドルチェビータ/提供元・たびこふれ

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