オリーブを咥えた鳩が固定化されたのはピカソから
平和擁護世界大会
現在のようにオリーブを咥えた鳩が平和の象徴として定着するようになったのは天才画家「パブロ・ピカソ」が描いた絵にあるともされています。
東西冷戦が激化していた1949年、パリで開催された『第一回平和擁護世界大会』、この大会にピカソは一枚の絵を提供しています。
それがオリーブを咥えた鳩の絵です。この絵はその後も用いられたことから次第に平和の象徴という認識が広まっていきました。
ピカソと鳩の関係
ピカソが冷戦時代に東側諸国と呼ばれる国々の会議である平和擁護世界大会に鳩の絵を提供したのは、彼自身が共産主義者であり、フランス共産党員ということもあります。
一方で、彼にとって鳩は友であり、絵のモチーフでもありました。胸に鳩を抱いた少女を描いた『鳩と少女』はピカソの代表作の一つであり、出世作でもあります。