浦和レッズ所属FW興梠慎三は、すでに今季限りでの現役引退を発表。現役ラストマッチ(明治安田J1リーグ最終節アルビレックス新潟戦)を12月8日に控える中、クラブに対する同選手のメッセージが話題を呼んでいる。
浦和の公式YouTubeチャンネルでは、12月3日に「-興梠慎三の軌跡- エースが歩んだサッカー人生をたどる」と題したロングインタビューが公開。本人が自身のサッカー人生を振り返っているほか、チームメイトのDF宇賀神友弥、GK西川周作が興梠の過去について語っている。
興梠は2021シーズン終了後に浦和から北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍。一度浦和を離れているが、その時の出来事について西川は以下のように語っている。
「慎三の仲間思いが見られたタイミングとか時間があって。慎三が一度浦和レッズを去るタイミングで、解散式の際にクラブに対して『もっと選手を大切にして下さい』と。あの慎三が泣きながら言ったのを、すごく覚えていて。もうあれは今でも、考えるだけでもすごく鳥肌が立つんですけど。彼の仲間思い、選手思いな発言だったなというところは、すごく覚えています」
SNSでは、公式YouTubeから西川の発言部分を切り取った動画が拡散。「慎三さんは最高の選手」「興梠慎三は素晴らしい」「心打たれた」といったメッセージが寄せられる一方で、「西川選手と興梠選手に言われてるって相当マズイよ!クラブは!」「こんなこと言われているとは…組織として相当やばいと感じます」といった意見も。クラブに対してより一層の危機感を持つよう求めるファン・サポーターもいるほか、「慎三さんは最高の選手ですし、クラブもだけど、俺らもしっかり受け止めないと」というコメントも見受けられる。
札幌への期限付き移籍期間も含めて、2013シーズンから10年以上も浦和に在籍していた興梠。クラブにAFCチャンピオンズリーグ、天皇杯などのタイトルのみならず、所属選手に対するリスペクトももたらしている。