ベガルタ仙台 写真:Getty Images

 J1昇格プレーオフ準決勝のV・ファーレン長崎vsベガルタ仙台が、12月1日にPEACE STADIUM Connected by SoftBankで開催。アウェイサポーターによる横断幕の大量掲出が反響を呼ぶ一方で、一部からの「違反行為に当たる」という指摘を巡り、様々な意見が飛び交っている。

 この大一番には、およそ2000人の仙台サポーターが来場。試合前からアウェイエリアに10枚以上の横断幕を掲出したほか、ホームアドバンテージをかき消すかのような声量でチームを後押し。サポーターが作り出した独特な雰囲気もあり、仙台は31分にMF中島元彦のPKで先制すると、その後に3点を奪い4-1で勝利。J1昇格PO決勝へ駒を進めた。

 黄色に染まったアウェイエリアの様子は、複数の画像によりネット上で拡散。「海外クラブみたい」「これは圧巻!」などと、仙台サポーターの熱量に対する驚きや称賛のメッセージが多く寄せられている。

 しかし、一部からは長崎が定める横断幕掲出に関するルールに違反としているという指摘も。同クラブ公式サイトによると、アウェイエリアではピッチサイド、上段最前列にあるLEDビジョンに被せる掲出、上段コンコース前の掲出は禁止されているが、こうした場所に横断幕を掲出していることも。その瞬間を捉えた画像がSNS上で拡散しており、「仙台に処分を」という不満が挙がっている。

 こうした声に対して、賛同意見がある一方で「長崎の運営が確認していたけど…」「横断幕を設置じゃなくて手持ちでやっているのでは」といった指摘が。「SNS投稿する前に、自分で運営スタッフに確認すべき」「こういう意味ない投稿はしないでほしい」「長崎サポーターの負け惜しみ」などと、画像の投稿主に対する批判も相次いでいる。

 ここ数シーズンにわたり、テレビ・インターネット中継で映らない部分におけるファン・サポーター等の行為も話題になっているJリーグ。今回のケースでは、試合前に仙台サポーターの団体とホームチームの運営スタッフがやり取りをした上で、横断幕を掲げている可能性もあるだけに、一概にルール違反とは言えないだろう。