S&P 500はサンクスギビングの雰囲気中でほとんど動かなかった。
週末の間にトランプ政権が次期財務長官にベッセントを指名したのを受けて長期金利が大幅に低下したのを受け、S&P 500も高寄りで始まったが、それだけで株式の方はあまり上値を追えなかった。
決算後に何となく売りやすくなったNVDAを安心して売る動きが目立ち、TSLAもカリフォルニア州に虐められるヘッドラインで一通り売ってみたものの、いずれも下値を伸ばすほどではなく感謝祭明けに買い戻されている。指数は結局2本目の下ヒゲ陽線となった。
ポジショニングのチャートは流れて来なかった。代わりにDBによるとテックとディフェンシブのコール出来高が盛り上がったとのことである。
より長期的なものとして、家計の株式保有比率とAMのポジション(とっくにヒストリカルハイに行っている先物ポジションの方ではない)は相当大きい。もっとも前者は資産格差が拡大すればするほど高まるとも思われる。
NAAIMとGSセンチメントはようやく煮詰まってきた。これだけ見るとそろそろ降り時に近いが、シーズナリティはまだ年末高が優勢である。もっとも12月後半には自社株買いブラックアウト期間に入るので、12月FOMC後、日銀前あたりには手仕舞いでもいいのかもしれない。
インサイダーの売りは引続き一進一退である。
テクニカル。週足は再び下ヒゲ陽線になったため5963が新たにサポートとなる。大統領線の5860も守られている。もっとも3日半で作った週足なので5963がどこまで強いサポートとなるか、というのもあるが、今からブレイクされる前提でショートを作るほどでもない。上値はJPMカラーのコール売りが刺さっている6055より上は年末まで重いだろう。
編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2024年12月2日の記事を転載させていただきました。