北朝鮮の国旗 写真:Getty Images

 FIFAランキング15位の日本代表にとっては、負傷のリスク軽減という観点から朗報だ。男子の北朝鮮代表はEAFF E-1サッカー選手権(E-1選手権)への参加を辞退。その理由を海外記者が明かしている。

 E-1選手権は2024年12月7日から17日にかけて予選大会が香港で開催。予選大会を勝ち抜いた1チームが、2025年7月に韓国で行われる決勝大会へ参戦し、日本、韓国、中国との総当たり方式で優勝チームを決める。

 また予選大会には当初、香港、台湾、モンゴル、マカオ、グアム、北朝鮮が参加予定だったが、北朝鮮が棄権。決勝大会進出をかけて、香港、台湾、モンゴルが入るグループBの首位チームが、マカオvsグアムの勝者(グループAの首位チーム)と対戦することになった。

 この北朝鮮の棄権について、中国のサッカージャーナリストである馬徳興氏が12月はじめに入手した情報によると、北朝鮮は韓国への選手派遣を拒否。憲法改正で韓国を「敵対国」と定義するなど、南北関係の悪化が今回のE-1選手権出場辞退に繋がったという。

 北朝鮮代表と言えば、FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選・日本戦の平壌開催拒否、2023年開催の第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技・日本戦におけるラフプレーが記憶に新しい。E-1選手権は国際Aマッチデー期間外ということもあり、国内組中心の編成となることが予想されるが、それでも北朝鮮と対戦する可能性が消滅したことにより、ピッチ内外での不安材料が軽減されることは確かだ。