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コロナ禍、インフレ、DX……。激変するビジネス環境下で、「売れない問題」が発生したら、どう対応するのでしょうか。実践マーケターが、多くの具体例から解き明かします。

「売れない問題 解決の公式」(理央周著)日経BP 日本経済新聞出版

買ってくれない理由を探る

理央さんは、売れない問題に直面した際には、なぜ売れないのかではなく「なぜ顧客が買ってくれないのか」という視点で状況を見てみることが大切だと言います。そして、理想のゴールとのギャップがどこにあるのか、その原因を探ることが大切だと。

「私たちは頑張って売ろうとするあまり、『売り方』ばかりを考えてしまいがちです。たとえば、ネットショップだけでは売り上げが上がらないから、知ってもらうためにアパレルメーカーの店頭で期間限定のPOPアップショップをやってみる、といった具合です」(理央さん)

「それはそれで間違いではないのですが、 商品構成を見直し(何を 少し高めのパールをラインアップに加えたり、ターゲット層(誰に)を見直して、若めの層にアピールするなどして、『売り方』以外にも目を向けて『売れない問題』を解析する必要があります」(同)