そういう趣旨だから、私は苦しいだろうが、村山祥栄氏が立候補をとりやめないことを望む。

客観的にみて勝つことは遠のいたかもしれないが、不祥事で選挙をぶち壊した罪ほろぼしのためにも、相乗り vs. 共産党というパターンが何十年も続いて不毛の選択をしいられてきた現状への戦いを止めてほしくない。

それは、別として今回の不祥事についていえば、相乗り vs. 維新という図式だったにもかかわらず、選挙資金はもっぱら村山氏が調達していたということだろうか? 11月になって急に何度も資金パーティーをやっていたということは選挙資金がショートして、それを自分で調達しようとおもって焦ったように見えるが、どうなのだろうか? 全国的は誰しもが、これは維新主導の選挙だと思っていたのに意外だ。

もうひとつは維新などは、今回の村山氏のしたことと同じケースが発覚したら、議員や首長候補は、公認や推薦はしないという方針で臨むのだろうか。

そもそも、政治資金法違反は悪いことだが、汚職などと同視するのは行きすぎだ。さらに、清和会の案件ほど酷い話ではないのだから、推薦は保留するにしても、なにも相乗り候補と共産候補を利するようなことにしなくてもいいのにという気はする。

鈴木宗男氏を一旦除名すると言って、自主的な離党にしたときもそうだが、あまり目前の火の粉をふりはらうことに前のめりならずに、落ち着いて行動してほしい。

それから、村山氏が立候補しても当選はおろか、2位も難しいのかもしれない。何週間か前に、共産党は村山と松井が競ったら、松井を援護するのだろうなという話をしたことがある。相乗り vs. 共産という図式は、反自民の有権者が共産党にまわるので共産党にも利益を与えてきた。

それが維持されるわけだから、今回の事態の最大の受益者は共産党だ。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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