2024シーズン明治安田J1リーグの優勝チームは12月8日の最終節で決定する。現在タイトルの可能性を残しているのは、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、町田ゼルビアの3チームだ。それぞれが異なる条件下で優勝を目指す展開となっているので以下にまとめたい。
勝ち点69、得失点差22で首位の神戸は、最終節で15位の湘南ベルマーレとホームで対戦する。優勝に最も近い位置におり、最終節で勝利すれば無条件で優勝が決まる。また、引き分けの場合、広島が引き分けまたは敗北すれば優勝が決まる。敗れた場合でも、広島が敗れ、町田が引き分けまたは敗れた場合に限り、タイトルを手にすることが可能だ。
勝ち点68、得失点差31で2位の広島は、最終節でガンバ大阪とアウェイでの一戦となる。優勝条件は、最終節で勝利した場合は、神戸が引き分けか敗北することだ。引き分けの場合は、神戸が敗北し、町田が勝った場合も、広島が得失点差では圧倒的に優位な状況で、優勝の可能性が残っている。
勝ち点66、得失点差22で3位の町田は、最終節で鹿島アントラーズとアウェイでの一戦となる。町田の優勝はさらに厳しい条件を必要とする。最終節で勝利し、かつ神戸と広島が共に敗れる場合にタイトルを獲得できる。また、勝ち点上では、町田が勝利し、神戸が敗れ、広島が引き分けた場合でも優勝の可能性はあるが、広島が得失点差で抜きん出ており、このシナリオの実現は困難と見られる。
一方、4位争いは、勝ち点63、得失点差12で4位のG大阪と、勝ち点62、得失点差17で5位の鹿島に絞られている。町田も敗れた場合には、勝ち点上では4位に後退する可能性もあるが、G大阪と10点の得失点差をがあるため、町田が敗れても4位になる可能性は極めて低いだろう。
いよいよ最終節を迎えるJ1リーグ、どのようなドラマが待っているのか、目が離せない状況だ。