ラウール・アセンシオ 写真:Getty Images

 昨季途中に大ケガを負ったオーストリア代表DFダビド・アラバの復帰時期は未定で、ブラジル代表DFエデル・ミリトンも長期離脱となってしまったレアル・マドリード(スペイン1部)はセンターバックの選手層に問題を抱えている状況となっている。

 スペイン人DFヘスス・バジェホがカルロ・アンチェロッティ監督の構想外となっているなかで、センターバックを本職としているトップチーム登録の選手はドイツ代表DFアントニオ・リュディガーのみ。昨季スクランブル起用されていたフランス代表MFオーレリアン・チュアメニとスペイン代表DFダニエル・カルバハルも離脱する緊急事態となっていた。

 そのなかで、カスティージャ登録のスペイン人DFラウール・アセンシオがその穴を埋める見事な活躍を披露。上述したミリトンの負傷で訪れたトップチームデビュー戦のオサスナ(スペイン1部)戦ではイングランド代表MFジュード・ベリンガムのゴールをアシストを記録した。

 リーグ戦に限ってはビルドアップやカバーリング能力の高さを武器に3試合連続でクリーンシートに貢献しているラウール・アセンシオだが、現行契約は2026年夏まで。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、マドリードは同選手のパフォーマンスにとても満足しているようだ。

 この素晴らしい活躍を受けて、昇給を含めた新契約をオファーする予定のようだ。スペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督も賛辞を送った同選手にはスペイン複数クラブも関心を示したとされているが、少ないチャンスで自身の価値を証明することに成功している。