藤尾翔太 写真:Getty Images

 町田ゼルビア所属のパリ五輪U23日本代表FW藤尾翔太は、PK直前の水かけ行為で度々話題に。町田OBの鄭大世氏をはじめ、複数の元Jリーガーから賛否含めて様々な意見が挙がる中、選手本人が水かけ行為の意図を説明している。

 今季、東京ヴェルディ戦やガンバ大阪戦でPK直前にボールを濡らし、ゴールを奪った藤尾。8月17日開催の明治安田J1リーグ第27節ジュビロ磐田戦でも、PK獲得後にボールを抱えて給水ボトルに入っていた水をかけたが、主審からボール交換を求められ、不満をあらわにしたことは記憶に新しい。

 この水かけ行為に対しては、ネット上で「サッカーを見ている子供たちにとって、良くない」などと反対意見が噴出。8月23日放送の報道番組「Live News イット!」(フジテレビ系)でも特集されるなど、サッカー界のみならず日本社会における大きな出来事として捉えられている。

 町田がヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島と優勝争いを繰り広げる中、インターネット放送局『ABEMA』では、11月30日から同クラブの特別番組を放送。その中で、藤尾は自らの水かけ行為について、「最初に始めたキッカケは、芝が乾燥していて蹴りづらかったから」と、第5節サガン鳥栖戦でのPK失敗を教訓にしたことを明かす。

 その上で、「(水を)かけずに外すならば、かけて決める方が個人的には納得できる。外した時に『なぜあの時にかけていなかったんだろう』と思う方が嫌。それならば、やれることは全部やって…」と、水かけ行為を止めない理由も説明している。

 今季のJリーグで大きな話題のひとつとなったPK直前の水かけ行為。同選手や町田に対する過度な批判や誹謗中傷メッセージが寄せられることもあったが、本人が説明したことにより事態が収束することを願うばかりだ。