■HDの中身はビンラディンの二面性を浮かび上がらせる
この60分番組では、ビンラディンが助言者とのコミュニケーションにポルノコンテンツに仕込んだ暗号メッセージが使われていた可能性を指摘している。
番組に出演している前出のピーター・バーゲン氏は、ビンラディンが情報漏洩を極度に恐れていたことから、それが手渡しのUSBメモリであったとしても、暗号化したメッセージを用いていたといわれている。ポルノコンテンツのファイルに暗号化した指示を仕込ませていた可能性があるというのである。
この話題を取り上げた米ニュースサイト「The Daily Beast」の記事によれば、ビンラディンのこれらの遺留品から浮かび上がってくるのは彼の二面性であるという。
法心理学者でCIAコンサルタントのリード・メロイ氏は「このテーマに関する決定的な答えはまだ出ていませんが、このポルノの発見がビンラディンの包括的な偽善を物語っていることは間違いありません。これは『Bin laden’s Hard Drive』の主要なポイントになります。あらゆる場面で、殺人者のハードドライブにあるビデオ、メディア映像、通信は、彼の二面性を強調しています」との見解を示している。
たとえば、ビンラディンの謙虚さについては、専門家や元同志から多くの話があり、ビンラディンはソフトな口調で話し、家族を愛する一方で、信者や同胞の傲慢さを非難したとされる信心深いイスラム教徒であったという。ビンラディンは“謙虚な人”であると同時に“怒り狂ったナルシシスト”でもあったというのだ。
スピーチのビデオ収録においては完璧性を追求して何度もテイクを重ね、ヒゲを染めて自分をより若々しく見せていたことも判明している。
記事の中で筆者のニック・シェーファー氏は、ビンラディンのハードディスクの中身を検証してもあまり意味はないことを指摘している。結局のところ、ビンラディンの内面の二面性と複雑性を代弁するものであり、コンテンツそのものは重要ではないということだ。ノンフィクションの手法でビンラディンに迫る取り組みには限界があるという。
考えてもみれば、9.11同時多発テロの首謀者としてアメリカから“指名手配”を受けてから殺害されるまで、ずっとビンラディンは隠遁生活を送ってきたのだ。映像コンテンツの消費量が増えている今日の我々のように、ビンラディンもまたその隠遁生活でさまざまな映像コンテンツを欲していたといえるのかもしれない。ともあれ“ビンラディンのハードディスク”について、今後も何らかの動きがあるのかどうか注目していきたい。
提供元・TOCANA
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