改良された新エンジンM256Mを搭載
メルセデス・ベンツ日本は､CLEカブリオレに「Mercedes-AMG CLE 53 4MATIC+ Cabriolet (ISG) 」（メルセデスAMG CLE 53 4マチックプラス・カブリオレ）を追加、発売した。
CLE53 カブリオレは、AMG専用デザインのエクステリアデザインと、ハイパフォーマンスを感じさせるというインテリアを併せ持つ、オープントップモデル。ボディサイズは CLE 200カブリオレ・スポーツ (ISG) と比べ、全長4,855mm（+5mm）、全幅1,935mm（+75mm）、全高1,435mm（+10mm）と、前後にワイドフェンダーを採用し全幅を大幅に拡大している。
フロントにはシャークノーズデザイン、シャープな形のヘッドライト、AMG特有のAシェイプのグリルを採用。ラジエターグリルの大きなエア・インレットやクロスフィンをふたつ備える外側のエア・インレットにより、エンジンルームへ多くの空気が取り込まれる。
サイドはAMGらしく大きく張り出したフェンダーと、19インチAMGアルミホイールが力強さを演出。リアにはディフューザーを備えたAMGリアエプロンと左右4本出しテールパイプが備わる。ボディカラーは有償オプションを含め全7色。トップは標準でブラック、オプション含め全3色。
M256MエンジンやAMG 4MATIC+による安定した走り
搭載される「M256M」エンジンは、3.0L直列6気筒にターボチャージャーと48V電動スーパーチャージャーに加えISGを備えるもの。従来の「M256」と比べ、新設計のインレット/アウトレットチャンネルやピストンリングの採用、ターボチャージャーの改良などが行われ、最大出力449ps（330kW）を発生。
スーパーチャージャーも最大加給圧を1.5barとすることで、最大トルク560N・m（約10秒間のオーバーブースト時600N・m）を発生する。さらにISGも改良され、最大出力23ps（17kW）、最大トルク205N・mを追加する。
このエンジンに、高性能エンジンのパワーを四輪に最適配分するという、メルセデスAMGの四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。トランスミッションはAMG SPEEDSHIFT TCT 9G トランスミッションを採用、俊敏なシフト操作を行うことができるとのこと。ステアリングホイール左右裏側のパドルシフトで、手動でもシフト操作が可能だ。
足周りには、高いアジリティやニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にするという、AMG RIDE CONTROLサスペンションを採用。サスペンションはスプリング・ダンパー設定とアダプティブダンピングを備え、四輪それぞれのダンパーの伸び側と縮み側に独立したバルブがあり、ダンパーレスポンスは素早く、正確に変化するという。ダンパー特性はダイナミックセレクトで「Comfort」、「Sport」、「Sport+」の選択も可能だ。
さらに、アジリティと走行安定性を向上させるというリア・アクスルステアリングを標準装備。100km/h 以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に最大 2.5°操舵、100 km/h を超えると前輪と同じ向きに舵角が与えられる（最大舵角 0.7度）。
またCLE53 カブリオレには、ドライビングに集中しながら各種メニュー操作が可能という、AMGドライブコントロールスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングが標準装備。AMGダイナミックセレクトには「Slippery（滑りやすい）」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」 「Individual」、「RACE」のモードがあり、効率性と快適性重視の設定からきわめてスポーティな性格まで、幅広い特性が備わっているという。
このほか、AMGダイナミックパッケージ（オプション）もオプションで用意。これにはAMGレッドブレーキ・キャリパーやAMGカーボンファイバーインテリアトリム、AMGダイナミックエンジンマウントなどが含まれる。
洗練されたインテリアとオープンエアドライブの快適性
インテリアには、12.3インチのコックピットディスプレイと11.9インチの2つの高解像度ディスプレイを採用。ダッシュボードのトリムや各操作パネルなどにはアンビエントライトが備わり、洗練された雰囲気を演出。オプションのAMGダイナミックパッケージを選択するとAMGカーボンファイバーインテリアトリムが装備される。
シートは2色のナッパレザー（ブラックとトンカブラウン／ブラック）を用意。オプションのレザーエクスクルーシブパッケージを選択すると、AMGナッパレザーをブラックとパワーレッド／ブラックから選べる。同パッケージには、マルチコントロールシートバックパッケージ（運転席・助手席）やシートベンチレーター（シートヒーター機能含む）（運転席・助手席）が含まれる。
遮音性と耐候性に優れるというアコースティックソフトトップは、室内のノイズレベルを大幅に抑制し、クローズ状態では高い静粛性を実現したとのこと。ソフトトップの操作は走行中（時速60km/hまで）も可能で、作動時間は20秒以内。フロントウインドウ上部のウインドウディフレクターとドラフトストップから構成される「エアキャップ」が風の巻き込みなどを低減させるという。フロントシートには標準でシートヒーターやエアスカーフが備わる。
MBUX（メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス）は第三世代を採用、ルーティン機能の搭載やさらに使い勝手の良くなったメニューや音声認識など、大幅に進化したデジタル体験を提供するとのことだ。
メーカー希望小売価格は14,000,000円（税込）、ステアリング位置は右のみ。
文・CARSMEET WEB編集部／提供元・CARSMEET WEB
【関連記事】
・【比較試乗】「フォルクスワーゲン TロックTDI Style Design Package vs TDI Sport vs TDI R-Line」アナタならどのT-ROCを選ぶ？
・「キャデラック XT4」ジャーマンスリーをロックオン！ プレミアムコンパクトSUVの大本命！【試乗記】
・【インタビュー】このプロジェクトを通して日本のモータースポーツをもっと元気にしたい！「ARTAプロジェクトプロデューサー・鈴木 亜久里」
・【国内試乗】「ホンダ N-ONE」見た目は変わらずも中身は大幅に進化
・【国内試乗】「レクサス・ニューLS」徹底的な作りこみを施した常にイノベーションを追求するフラッグシップ
