■トニー
2010年10月に起きた悲惨な交通事故により、当時20歳のトニー・ウッドマンシーが帰らぬ人となった。トニーは事故直前に霊媒師と会う約束をしていたらしく、葬儀の日が霊媒師との面会日だったことから、友人らは彼の母親であるサリーに、トニーが何かを伝えようとしているのではと語った。しかし霊的なものに懐疑的だった彼女は、彼らの話を真剣に聞かずに帰宅。すると、家中のテレビやラジオの電源が勝手に反応し始めたという。不可解な現象に怯えたサリーは、霊媒師に会いに行くことに。真っ暗闇の部屋の中でトニーに呼びかけると何かがサリーの手をつかむ感触があり、そのまま彼女の手は操られ、紙の上に何かを書き始めていく。明かりをつけると、紙には“トニー”という文字があった。その後もトニーとのコンタクトは続けられ、事故から4年後にはA4ノート20冊分もの言葉が記録されている。