モハメド・サラー 写真:Getty Images

 日本代表キャプテンMF遠藤航が在籍するプレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーは、契約が2025年夏で満了するため、その去就に注目が集まっている。サラーは「クラブにいるよりも、いない可能性が高い」と発言し、移籍の可能性を示唆。一方で、同クラブのアルネ・スロット監督は彼がチームにとって重要な存在であると強調している。

 サラーの移籍先として、最も有力視されているのがサウジ・プロフェッショナルリーグと伝えられている。2024年夏には同リーグのアル・イテハドが1億5,000万ポンド(約293億517万円)という破格のオファーを提示したものの拒否されたが、再び交渉が行われる可能性がある。同リーグのアル・ヒラルも興味を示していると伝えられている。

 一方でヨーロッパでの選択肢も浮上している。イタリア(セリエA)のインテルは、サラーの獲得に向けて複数の選手を売却する準備があると報じられている。過去にフィオレンティーナ(2015)ローマ(2015-2017)でのプレー経験を持つサラーにとって、インテルは魅力的な選択肢となり得るだろう。

 また、フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)も候補の一つだ。FWネイマール(アル・ヒラル)やFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)の退団後、若手育成を重視する方針に転換しているが、サラーのような実績ある選手の補強に動く可能性もある。特にFWキリアン・エムバペ(レアル・マドリード)退団後の穴を埋める存在として適していると見られている。

 最後にスペインのレアル・マドリードも名前が挙がっている。同クラブの攻撃陣にはFWヴィニシウスやエムバペら有力選手が揃っているが、シーズンを通じての不安定さが課題となっており、サラーの加入が戦力強化につながる可能性はある。ただし、現時点で具体的な動きは報じられていない。