尹晶煥監督 写真:Getty Images

 かつてサガン鳥栖、セレッソ大阪、ジェフユナイテッド千葉を指揮していた尹晶煥氏に、江原FCの監督を退任する可能性が浮上。韓国1部リーグの年間最優秀監督に選出されたものの、現所属クラブでの待遇に不満を抱いているという。

 現在51歳の同氏は、現役時代にC大阪や鳥栖でプレーしたほか、鳥栖監督時代には一時J1で首位に。2017シーズンにC大阪の指揮官として天皇杯とルヴァンカップの2冠を達成したほか、2021年から2シーズンにわたり千葉を率いていた。

 千葉の監督退任後、2023年6月から江原FCを率いている尹晶煥氏。今季はリーグ戦・プレーオフあわせて19勝7分12敗と、優勝の蔚山HDから勝ち点8差の2位に。2023シーズン2部降格危機に瀕していたチームを立て直したことで評価され、11月29日に今季の年間最優秀監督賞を受賞している。

 ただ一方で韓国メディア『news1』によると、尹晶煥監督と江原FCの契約期間は今季をもって満了。指揮官は契約延長の可能性について「努力してみる。ひとりの監督として成果に見合った評価を受けなければならない」と語ったという。

 また『スポーツ朝鮮』は29日、両者の現行契約に2年間の契約延長オプションが盛り込まれていることを伝えた上で、「尹晶煥監督は年俸アップを要求。しかしクラブが難色を示しており、退任の可能性が高まっている」とリポート。契約延長交渉破談の場合には、尹晶煥監督を巡る争奪戦も考えられるが、現時点でJリーグ復帰の可能性は韓国国内で報じられていない。

 C大阪監督時代の2017年以来、7年ぶりに年間の個人タイトルを受賞した尹晶煥氏。MF江坂任(蔚山)やFW石田雅俊(大田ハナシチズン)など、韓国でも対戦相手である日本人選手の情報をチェックしている指揮官の今後に注目が集まる。