金沢に来ました。

1年に1回ある金沢出張。金沢の営業所での仕事は午後からだったのですが、10時前に金沢駅に到着。午前休を取っていたので金沢の街をぶらぶらします。今回は以前からちょっと気になっていたところに行こうと思っていたのです。

わたしの脚がガラスに映って脚が映えているような「ひゃくまんさん」。

金沢駅に来たら一度はみたことがあるのではないでしょうか、「ひゃくまんさん」。2013年、北陸新幹線が金沢駅まで開業した際に石川県の観光をPRするために誕生したキャラクターです。ちょび髭をはやしただるまのゆるキャラです。

制定された当時は「かわいくない」「石川県にだるまというイメージはなくふさわしくない」など散々な評判だったようですが、誕生から10年がたった今、金沢のゆるキャラの代表格としてすっかりなじんでいる感があります。纏っているのは加賀友禅、髭は輪島塗としっかり石川県をPRしています。

実は「ひゃくまんさん」、だるまではなく「加賀八幡起上り」という郷土玩具をモデルにしています。八幡神(やはたのかみ)が生まれた際に紅の産着を着た姿をモチーフにしていると言われ、厄除けや商売繁盛の神とされています。加賀八幡起上りは金沢駅からほど近い神社に献じられたとのことですのでその神社を目指して歩いて見ることにします。

駅から徒歩10分ほどで安江八幡宮に到着します。この神社の別名は金沢水天宮。幼くして天皇になり入水した安徳天皇を祀り、水と子供の守り神といわれているため平日にもかかわらず七五三参りに来ている人が大勢いました。写真にも写っていますね。

境内に入るといました!ひゃくまんさんのもとになった「加賀起き上がり」。ひゃくまんさんは髭を生やしたおじさんですが、こちらは生まれたばかりの八幡大神をモチーフにしているので幼い顔つきですね。

末社には郷土玩具として親しまれている紅の産着をまとったかわいらしい加賀起き上がりが祀られていました。境内でもおまもりとともに小さな加賀起き上がりが販売されています。購入した方たちが願を掛けて灯篭の片隅などに置いていったものがそのまま残されていました。