これがトレンドだとすれば岸田さんというより今の自民党の中道右派という立ち位置がポピュラーではなく「マーケティング」的観点から「いけてない」わけです。ところが自民党は図体がでかいので思想的にどちらかに偏れないという弱点があります。よって巨艦の周りを小舟政党がやんや取り囲む、というのが私の見る日本の政治絵図です。
2024年の世界の選挙はすさまじく多いです。日本に縁があるものだけでも1月13日の台湾総統選から始まり、4月10日の韓国総選挙、ロシアの大統領選挙は3月17日、欧州連合が6月6日から、9月には自民党の総裁選があり、遅くともそれまでには首相の行方が見えてきます。そして11月にはアメリカ大統領選挙です。
それ以外にもインド、インドネシア、メキシコ、更には多くのグローバルサウス諸国が選挙を予定しています。
最近の多くの選挙がサプライズ感を伴ってることも予想を難しくしています。我々は何に選挙しているのか、という疑問すらあるわけですが、世の中複雑怪奇になり過ぎて人々はもはや国の定めるルールについて行っていない、なので、全体がどうなのか、という議論はごく限られた知識人任せであとはポピュリズムで押すわけです。昔のようにシンプルな社会ではなくなったことが最大の原因だと考えています。
アメリカ大統領選ではトランプ氏再選の可能性を視野に入れよ、とされます。20年前の良識をベースにすれば再選は無いのですが、今のトレンドなら再選も大いにある、ということでしょう。
今、ふと思うことがあります。正統派のフランス料理が食べたいな、と。フュージョン料理が増えてきた中で伝統が懐かしく思えることってありますよね。こんな時代に直面しているなかで自分の気持ちをもっとも正直に述べるならこうです。
奇妙奇天烈!
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年12月1日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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