創業者らの稼ぎ過ぎを揶揄してか女性従業員が抗議

オーナーの別事業への多額の投資を前に、これまでインディテックスの創業時から従業員が抗議するようなことはなかった。従業員を大事にする企業というイメージが一般に目立っていた。

しかし、今年に入って創業者の家族らが受け取っている高額の配当金を揶揄するような形で、同社が誕生したガリシア州のZARAショップの女性従業員が倉庫などで勤務する男性と比較して貰っている給与の安さへの抗議活動が起きた。先月11月には2回の抗議が行われた。

彼女らが要求しているのは他の部門との給与の格差を是正すべく440ユーロ(5万2800円)の昇給だ。ガリシア州の3大都市サンティアゴ・デ・コンポステラ、ラ・コルーニャ、フェロールのZARAの全ての従業員が店を閉めて抗議に参加した。(11月25日付「インフォリブレ」から引用)。

彼女らが指摘しているのは、部門によっては給与に3倍の差があるところもあると指摘している。彼女たちの基本給は1,015ユーロ(12万1800円)。ロジスティック倉庫に勤務している男性の場合は2,011ユーロ(24万1300円)が基本給となっているという。

彼女らが指摘しているのはZARAショップはインディテックの代表店としてイメージをつくるお客への顔だ。そこで働く従業員が逆に虐げられているということに不満を表明しているのである。

給与面での改善がされない場合はインディテックのZARA Homeなど傘下の9つののブランドのショップの従業員にも抗議への参加を呼び掛けるようにしているそうだ。

スペインのZARAの店舗 tupungato/iStock

 

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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