文字盤が劣化すれば、価値が下がると通常は考えますが、アンティークウォッチマニアの考え方は違うようです。

例えば、ひび割れのように変化した文字盤は、蜘蛛の巣のようなデザインに変化することからスパイダーと呼ばれ、むしろ価値が上昇したりするのです。また、スターダストと呼ばれる文字盤に小さな突起が出て、星のように見えるモデルも人気です。

色合いも黒い文字盤が茶色く変色したり、様々な表情を見せてくれるのです。

実物資産の価値を決める要素の1つは「希少性」です。供給数が増えることなく、経年変化によってむしろ個別性が強まっていくアンティークロレックスは、現行モデルとは別物と考えた方が良いでしょう。

同じロレックスでも、浪費のロレックスと投資のロレックスがある。どちらを買うべきかは明らかです。

そして、アンティークロレックスの最大のメリットは、自分で日常使用できることです。使用しながら価値の上昇を待つことができるのです。

現行モデルは未使用でないと価値が落ちてしまいます。せっかく購入しても、箱に入れたまま使わないでしまっておくしかないのです。

この日は16本のアンティークロレックスが紹介され、最高価格は3500万円でした。果たして、このモデルは5年後いくらになっているのでしょうか?

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年2月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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