やるべきこと中毒にご注意を
その一方で、いつまでもやるべきこと中毒になってやりたいことを永遠に先送りにしてしまう生き方も問題である。
DIE WITH ZEROという有名な書籍では、多くの人は仕事の引退後、資産の取り崩しどころか永遠に資産を増やし続け、死ぬ直前に人生最大のお金持ちになってあの世へ旅立つ話がかかれている。冷静に考えたらおかしな話だ。だが、やるべきこと中毒はよほど意識しないとほとんどの人が感染してしまう病である。
たとえばある程度の蓄財が進み、十分独立して食べていけるだけのスキルと経験、実積がある。できれば起業したいが「不安なのでまだまだサラリーマンでタイミングをまとう」というのはもったいないという話だ。
十分なタイミング、は永遠にやってこない。最低限の準備が整っているなら、同時並行期間を設けてでも、今すぐ独立して少々見切り発車気味にでもビジネスをするべきなのだ。必要なスキル実績は後からついてくる。自分自身がそうしたので「完全に準備が整ってから退職する」と言われるたびにそう思う。「もっと早くやればよかった」と後悔するだろう。
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やりたいこと、やるべきことはバランスが重要だ。やるべきこと中毒になればやりたいことができないまま老化が進み続けるし、やるべきタスクを終えずにやりたいことはできない。とかく短期思考で考えがちだが、人生全体を最適化、合理的にマネジメントするスキルが重要なのだ。
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