日本代表のMF三笘薫が所属するプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンのファビアン・ヒュルツェラー監督が、将来的な移籍の可能性を示唆し注目を集めている。
プレミアリーグ史上最年少(31歳)の監督として、今2024/25シーズン第12節までリーグ5位と躍進するチームを指揮するヒュルツェラー監督だが、ドイツ紙『ビルト』のインタビューで、ユース時代からプレーヤーとして10年以上所属したバイエルン・ミュンヘンへの特別な思いを明かした。
どのクラブなら移籍するかと問われたヒュルツェラー監督は、「私の心には特別なクラブがあり、それはドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンだ」と明言。一方で、現在のブライトンや過去に率いたブンデスリーガのザンクトパウリ(2022-2024)での経験にも満足しているとし、現状に対する充実感も語った。
この発言が特に注目を集める背景には、現バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督の成績がある。バイエルンはリーグでは首位で安定した戦いを続けており、現時点での監督交代は考えにくいが、ブライトンでのヒュルツェラー監督の成績次第では次期候補に挙がる可能性も否定はできないだろう。
コンパニ監督が過去にバーンリー(2022-2024)を率いていた際には、2部で圧倒的な成績を収めプレミアリーグに昇格を果たしたが、わずか1シーズンで降格した。その成績と比べても、ヒュルツェラー監督の方が優れているとの見方もある。
仮にヒュルツェラー監督が退任したとしても、ブライトンはこれまでグラハム・ポッター元監督やロベルト・デ・ゼルビ監督(オリンピック・マルセイユ)を発掘したように、次の新たな才能を見出すシステムを持っており、クラブとしての基盤は揺るがないと思われる。