旗手怜央(写真左)と前田大然(写真右) 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは、現地11月27日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベルギーのクラブ・ブルッヘ戦で劇的な1-1のドローを演じ、勝ち点1を確保。セルティックでは日本代表FW前田大然がチームを救う大きな役割を果たした。

 前半は苦しい展開が続き、26分にセルティックのDFキャメロン・カーター=ヴィッカースのバックパスがそのまま自軍のゴールに吸い込まれ、オウンゴールを献上。ブルッヘの前線からのプレスに苦しみ、リズムを掴めないまま前半を0-1で折り返した。

 後半、前田は60分にペナルティーエリア左でボールを受けると、技ありの切り返しで相手をかわしてエリア内に進入。そのまま右足で放ったシュートは逆サイドネットに吸い込まれ、セルティックに待望の同点ゴールをもたらした。

 この活躍に、セルティックの地元メディア『CELTS ARE HERE』は「彼の冷静さと技術が際立った」と称賛し、「前田がチームの原動力となった」と評価した。ゴール後、セルティックは試合の主導権を握り、攻勢を強めたものの、相手のカウンターにも苦戦を強いられる展開となった。

 試合終盤にはブルッヘの2点目がVARによるオフサイド判定で取り消されるなど、ヒヤリとする展開も。セルティックは最後まで追加点を狙ったが決定力を欠き、守備のミスやスロースタートといった課題が浮き彫りになった。試合は1-1で終了した。

 日本代表FW古橋亨梧とMF旗手怜央も前田と共に先発したが、古橋は76分に交代し、旗手はフル出場。しかし、共にゴールやアシストに結び付くような決定的な仕事はできず、フラストレーションの溜まる結果となった。