カルロス・コルベラン監督 写真:Getty Images

 プレミアリーグのレスター・シティが、11月24日にスティーブ・クーパー監督を解任し新たな指揮官探しを進める中、イングランド2部(チャンピオンシップ)のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)のカルロス・コルベラン監督が候補として注目されているようだ。

 UKメディア『GIVEMESPORT』の情報筋によれば、マンチェスター・ユナイテッドのルート・ファン・ニステルローイ暫定監督や、イングランド代表のリー・カーズリー暫定監督も候補に挙がるが、コルベラン監督はチャンピオンシップでの実績が評価され、レスター幹部の関心を集めているとのこと。

 クーパー前監督は、12試合中2勝という成績や、選手やファンとの絆を築けなかったことが理由で解任されたと伝えられている。

 一方、コルベラン監督はリーズ・ユナイテッド時代(2017-2020)にマルセロ・ビエルサ監督のアシスタントとしてプレミアリーグ昇格を支え、その後のハダースフィールド・タウン時代(2020-2022)にはチームをプレーオフ決勝に導くなど、困難な状況で成果を上げてきた。現在、WBAでは降格圏からチームを立て直し、第17節終了時まで7位を維持しており、その手腕がレスターでも通用すると期待されている。

 レスターは、2023/24シーズンにチャンピオンシップを制しプレミアリーグに昇格させたエンツォ・マレスカ監督(現チェルシー)の後を継ぐ形で、選手やファンと強い関係を築ける新たな指揮官を求めているとされており、コルベラン監督はマレスカ監督のシステムを引き継ぎつつ、新たなアプローチを模索できる人物とみなされている。また、本人もレスターのオファーに前向きで、シーズン途中でも現在のクラブを離れる意思があるということだ。

 レスターの監督候補には他にもいるが、コルベラン監督の過去の実績や戦術的柔軟性は一歩抜きん出ている。特に、限られた予算でも安定した結果を出してきた点は、より大きな予算を扱えるレスターでの成功を期待させる要因となっている。これまでのチャンピオンシップでの経験が、プレミアリーグでの挑戦へとつながるかが注目されている。