昆虫は庭や公園、道端など、探せばすぐに見ることができる生き物ですね。
それほど身近な昆虫ですが、生きていくために必要な心臓はどこにあるのか、そして血液はどうなっているのか、みなさんはご存知ですか?
今回は、昆虫の心臓と血液について解説いたします。懐かしい理科の授業を思い出しながら読んでみてくださいね!
目次
・昆虫とは?
・昆虫の定義
・虫=昆虫ではない
・昆虫の心臓
・昆虫の心臓は背脈管
・昆虫の血管
・昆虫に人のような血管はない
・血液は体全体に染み込む
・昆虫の血の色
・昆虫の血は基本赤くない
・血が緑色なのは葉っぱの色
・昆虫は酸素を血液で全身に送っていない
・気門から酸素を取り込む
・まとめ
昆虫とは?
昆虫とはどんな生物を指すのでしょう?
昆虫の定義
昆虫とは体が頭、胸、腹の3つに区別されていて、頭部には触覚、胸部には節のある脚が3対6本生えている節足動物のことをいいます。
現在、知られている昆虫は約100万種いますが、その他にも未発見の昆虫が多くいると推測されています。昆虫の中でも体の特徴はさまざまで、30目のグループに分類されています。
こちらは、特に種類数が多い7目です。
・甲虫目(鞘翅目) - カブトムシ、ゴミムシなどの仲間、35万種
・チョウ目(鱗翅目) - チョウ、ガの仲間、17万種
・ハエ目(双翅目) - ハエ・カ・アブなどの仲間、15万種
・ハチ目(膜翅目) - ハチ、アリの仲間、11万種
・カメムシ目(半翅目) - セミ、カメムシなどの仲間、8万2千種
・バッタ目(直翅目) - バッタ、コオロギなどの仲間、2万種
・トンボ目(蜻蛉目) - トンボの仲間、5千種
出典:Wikipedia
虫=昆虫ではない
虫と昆虫は同じ意味ではありません。
「虫」の定義は曖昧で、広義に使われている慣習的な言葉なんです。昆虫や、軟体動物であるカタツムリも虫と呼ばれることがありますし、かつては蛇(ヘビ)や蝦(エビ)、蛸(タコ)のことも虫と呼んでいたそうですよ。そういえば全て虫偏の漢字ですね。
目下のところ虫が何かと説明するならば、「陸上もしくは水中に存在する哺乳類、鳥類、魚類以外の小さな生物」ということになるでしょう。