フォルクワーゲンの人気SUV「ティグアン」が全面改良を実施して第3世代に移行。パワートレインには48Vマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ1.5 eTSIと、環境性能を高めた2.0TDIを設定し、それぞれ標準グレードのアクティブ、上級仕様のエレガンス、スポーツモデルのRラインをラインアップ

 フォルクスワーゲン ジャパンは2024年11月19日、全面改良を実施して第3世代に移行した新型ティグアンの日本における販売を開始した。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION Rライン 価格:653万2000円 全長4540×全幅1860×全高1655mm ホイールベース2680mm 車重1750kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費15.1km/リットル 写真のボディカラーはパーシモンレッドメタリック(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

車種展開は以下の通り。

eTSIアクティブ:487万1000円

eTSIエレガンス:547万円

eTSI Rライン:588万9000円

TDI 4MOTION アクティブ:561万9000円

TDI 4MOTION エレガンス:621万8000円

TDI 4MOTION Rライン:653万2000円

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTIONエレガンス 価格:621万8000円 全長4545×全幅1840×全高1655mm ホイールベース2680mm 車重1750kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費15.1km/リットル 写真のボディカラーはオイスターシルバーメタリック(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 約7年ぶりにフルモデルチェンジした新型ティグアンは、最新世代のMQB evoアーキテクチャーを採用するとともに、力強さを増したエクステリアや新世代インターフェイスのインテリア、進化したパワートレイン、新機構を導入したシャシー、機能装備のアップデートなどを図って、ミドルクラスSUVとしての魅力度をいっそう高めたことが特徴である。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲フォルクスワーゲン・ティグアンTDI 4MOTION アクティブ 価格:561万9000円 全長4545×全幅1840×全高1655mm ホイールベース2680mm 車重1750kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費15.1km/リットル 写真のボディカラーはピュアホワイト(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 まずエクステリアは、基本骨格に最新世代のMQB evoプラットフォームを採用したうえで、フォルクスワーゲンの新しいデザインコンセプトを導入。エアロダイナミクスで全身を磨き上げて空気抵抗係数を従来の0.33から0.28に向上させるとともに、SUVらしい力強い存在感と洗練されたスタイルを高次元で融合させる。また、インテリジェントな先進機能も精力的に導入し、新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備。従来のIQ.LIGHTよりも細かい制御が可能となったことで、夜間や暗い場所での走行をより快適かつ安全にする。さらに、リアセクションには立体的なアレンジを施した新デザインのLEDコンビネーションランプなどを配備し、先進的で存在感あふれる後ろ姿に仕立てた。足もとにはグレードごとの個性を際立たせる新造形のアルミホイールを装着。Rラインには8.5J×20アルミホイール“Leeds”+255/40R20タイヤを、エレガンスには7.5J×18アルミホイール“Napoli”+235/55R18タイヤを、アクティブには7J×17アルミホイール“Bari”+215/65R17タイヤを組み込んでいる。ボディカラーはピュアホワイト/オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト/ディープブラックパールエフェクト/ドルフィングレーメタリック/パーシモンレッドメタリック/シプレッシーノグリーンメタリック/オイスターシルバーメタリック/ナイトシェードブルーメタリックという計8色をラインアップした。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲基本骨格に最新世代のMQB evoプラットフォームを採用したうえで、フォルクスワーゲンの新しいデザインコンセプトを導入。エアロダイナミクスで全身を磨き上げて空気抵抗係数を従来の0.33から0.28に向上させる(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲立体的なアレンジを施した新デザインのLEDコンビネーションランプを配備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲Rラインには8.5J×20アルミホイール“Leeds”+255/40R20タイヤを装着(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲エレガンスには7.5J×18アルミホイール“Napoli”+235/55R18タイヤを装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲アクティブには7J×17アルミホイール“Bari”+215/65R17タイヤを組み込む(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲ボディカラーはピュアホワイト/オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト/ディープブラックパールエフェクト/ドルフィングレーメタリック/パーシモンレッドメタリック/シプレッシーノグリーンメタリック/オイスターシルバーメタリック/ナイトシェードブルーメタリックという計8色を設定(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 インテリアについては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、またセンターコンソールにはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したドライビング・エクスペリエンス・コントロールを配備する。シフト操作を司るドライブモードセレクターはステアリングコラム部右側に設置した。また、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計11個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージング、室内の開放感を高める電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)などを設定する。フロントシートについては、Rラインに専用ファブリック表皮のスポーツコンフォートシート、エレガンスにマイクロフリース表皮のスポーツコンフォートシート、アクティブにファブリック表皮の標準シートを装着。Rラインとエレガンスには3ポイント・空気圧式マッサージ機能を内蔵し、さらにオプションのレザーシートには10ポイント・空気圧式マッサージ機能やベンチレーション機能も組み込んだ。一方、リアシートにはスライド&リクライニング機能を配した60:40分割可倒式シートを採用。ラゲッジ容量は後席使用時で652リットル、後席格納時で最大1650リットルを確保し、全モデルにパワーテールゲート(挟み込み防止機能、“Easy Open&Easy Close”機能付)を装備している。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したインテリア。写真はRラインで、プログレッシブステアリングや純正インフォテイメントシステム“Discover Pro Max”(SSDナビゲーションシステム、通信モジュール内蔵、AM/FM、ワイドFM対応、コネクティビティ機能“App-Connect”)を標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲Rラインはソウルブラックの専用ファブリック表皮スポーツコンフォートシートを装着。3ポイント・空気圧式マッサージ機能を内蔵(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲レザーシートはオプションで選択可(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲エレガンスのインテリア。レザーマルチファンクションステアリングホイールや純正インフォテイメントシステム“Discover Pro Max”を標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲エレガンスはソウルブラックのマイクロフリース表皮スポーツコンフォートシートを装着(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲レザーシートをオプションで用意(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲アクティブはレザーマルチファンクションステアリングホイールや純正インフォテイメントシステム“Discover”を標準装備。日本導入モデルのハンドル位置は右(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲アクティブはメランジュグレー/ソウルブラックのファブリック表皮シートを装着(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲インフォテイメントシステムは新世代設計の“MIB4”へと進化を遂げる(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲デジタルメータークラスター “Digital Cockpit Pro”とヘッドアップディスプレイを標準装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲シフト操作を司るドライブモードセレクターはステアリングコラム部右側に設置(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲センターコンソールにはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したドライビング・エクスペリエンス・コントロールを配備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトを設定(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲ラゲッジ容量は後席使用時で652リットル、後席格納時で最大1650リットルを確保(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲全モデルにパワーテールゲート(挟み込み防止機能、“Easy Open&Easy Close”機能付)を装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 パワートレインに関しては、ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した“EA211 evo2”1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps/3500~4200rpm、最大トルク400Nm/1750~3250rpm)を搭載。1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを、2.0TDIにはSCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。トランスミッションは2ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトは1.5 eTSIがFF、2.0TDIがフルタイム4WDシステム“4MOTION”を採用した。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込んだ最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHCコモンレール式直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(193ps/400Nm)を採用(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(150ps/250Nm)の“1.5 eTSI”を搭載(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 シャシー面では、アダプティブシャシーコントロール“DCC”を2バルブ独立制御式の“DCC Pro”へと進化させたことが訴求点。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現し、スポーツモードでは軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドを成し遂げる。また、DCC Proと電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する“ビークルダイナミクスマネージャー(Vehicle Dynamics Manager)”を初採用。走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、定評あるフォルクスワーゲンの正確なステアリングレスポンスをさらなる高次元へと昇華させた。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲2バルブ独立制御式の“DCC Pro”を新採用。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 先進安全運転支援システムの進化を図った点も見逃せない。最新のアダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)や緊急時停車支援システム“Emergency Assist”、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”、レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus”などを全車に標準装備したほか、新たに搭載したメモリー機能によって駐車スペースの50m手前からの操作を記憶することができ、かつ最大5件までメモリー登録が可能な進化版の駐車支援システム“Park Assist Plus”を採用している。

フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
▲渋滞から高速走行まで幅広く対応した最新の同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”を採用(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

【関連記事】
「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ