パトリック 写真:Getty Images

 名古屋グランパスは11月27日、FWパトリックが契約満了により今季をもって退団すると公式発表。川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、京都サンガとJリーグ複数クラブを渡り歩いてきた同選手の今後に注目が集まっているが、本人は現役引退後もJリーグに携わることを望んでいる。

 現在37歳のパトリックは、2013年にアトレチコ・ゴイアニエンセから川崎へ期限付き移籍。川崎、甲府で結果を残せず一度ブラジルへ戻ったが、2014年7月にG大阪へ移籍すると、J1リーグと天皇杯のタイトルを獲得している。

 G大阪時代に負傷離脱を余儀なくされたパトリックだが、2017年6月に広島へ移籍すると、2018シーズンにJ1リーグで20ゴールを叩き出すなど完全復活。2019年にG大阪へ復帰した後は、京都、名古屋と渡り歩いている。

 そんなパトリックは、以前から“日本愛”で話題に。日本国籍取得にむけて語学習得に励んでいるほか、一時は日本代表入りを意識したSNS投稿も。2024シーズン開幕前には、ブラジルメディア『グローボ』のインタビューで自身のキャリアについて以下のように語っていた。

 「日本には、コーチやクラブのディレクターになるだけのクオリティを持った選手がたくさんいる。(G大阪時代のチームメイトである)遠藤保仁は、G大阪トップチームのコーチを務めている。(広島でチームメイトだった)青山敏弘は今年か来年に広島でキャリアを終えるだろう。(川崎時代の同僚である)中村憲剛もプロキャリアを終えて解説者として活躍しているし、日本代表の仕事もしている」

 「僕はJリーグととても良い関係を築いているし、日本サッカーのために働きたいと思っている。それに息子のキャリアを近くで見守りたいと思っている。引退後もサッカー界に残るつもりだし、どうするかはまだ考えているよ。そのために日本語や英語を勉強しているんだ」