60年の人生で「これでもう終わりだ」と思った瞬間が何度もありました。そんな瞬間は今でも思い出すと何とも言えない暗い気持ちになります。ただ、そんな経験を通して「客観・楽観・達観」の3つの視点がその辛さを少しでも和らげてくれることを学びました。

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「客観」とは、ピンチに直面した時に、真正面から受け止めるのではなく、自分自身をどこか遠くから見ているもう1人の自分という視点を作って、現状を客観化することです。

試練に直面している自分を「神様に試されている」人がいると見ることで、どこか他人事のように現実を捉えることができるようになる。そうすれば気持ちが少し楽になります。

また「楽観」とは現実をマイナス面から見るのではなく、ポジティブに捉えようとする心の持ちようです。

例え、今まで様々な辛いことがあったとしても、今日もこの世にいるということは、なんだかんだ言っても結局今まで何とかなってきたことの裏返しです。

「死ぬこと以外はかすり傷」という言葉もある通り、人生の出来事のほとんどの事は大した事ではありません。渦中にいるから悲観的に考えすぎてしまうだけです。

直面しているどん底状態もまた前と同じようにいずれ解決し、後から考えれば大した事は無くなる。そんな楽観的な視点がメンタルを守るために大切です。

そして「達観」とは所詮「人生は一度きり」と悟りの境地に達することです。

何をしても、人生は一回限りでいずれ終わってしまうはかないものです。

だとすれば、もがき苦しむこともそんな短い時間の中の1つの経験。そんな風に考えられれば、充分気持ちが楽になります。

人生には上り坂、下り坂、そして「まさか」の3つの坂があると言います

今は、人生の頂点にいる人も、いつどこでどん底に転落するかは分かりません。うまくいっている人も慢心することなく、最悪の事態への心の持ちようきちんと考えておくべきだと思います。