多くの人が利用しているSNS。デジタルネイティブ世代の高校生は、SNSをどのように利用しているのでしょうか。スタディプラス株式会社(Studyplusトレンド研究所)が高校生を対象に「SNSに関する調査」を実施したので、その結果を見ていきましょう。
高校生の約9割が「Instagram」を利用! “鍵アカ”保有者が多い結果に
Studyplusトレンド研究所は、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生1401人を対象に「SNSに関する調査」を実施。調査結果によると、高校生たちは年々複数のアカウントを使用する割合が高まっており、特に「Instagram」は“アカウント複数持ち”の割合が高い傾向にあるようです。さらに、「各SNSの鍵アカウント(非公開アカウント)の保持状況」に関しても、「X」の71.5%、「TikTok」の69.4%をおさえて「Instagram」が88.3%と最も高いことがわかりました。
最も鍵アカウント保有率が高かったのは「Instagram」ですが、調査した3つのSNSはどれも鍵アカウント保有率が半数を超えていたため、特定のユーザーにしか自身の投稿などを見られたくない高校生は多いようです。
さらに鍵アカウントについてSNSごとに詳細を見てみると、「すべてが鍵アカウント」の割合は「TIkTok」が最も高く56.8%、次いで「Instagram」の52.0%、「X」は半数以下の34.7%という結果に。
一方、「すべて公開アカウント」という回答は「TikTok」が最も高く30.4%、次いで「X」の25.9%、「Instagram」は最も低い10.8%でした。これらの結果から、公開アカウントと鍵アカウントをそれぞれうまく使い分けながら利用している高校生が多いことがうかがえます。
「Threads」を利用している高校生は全体のわずか5.3%
続いて、近年新しく登場したSNS「Threads」と「BeReal.」の利用状況について調査しています。「Threads」は、Metaが2023年7月にリリースしたSNSで、画像が中心のInstagramに対し、Xのようにテキストのみでも投稿できるテキスト中心のSNSです。
高校生に「Threadsは使っていますか?」と質問すると、70.8%が「ダウンロードしていない/知らない」と回答。「ダウンロードしているが、使っていない」の23.9%を合わせると、94.7%が使っていないと回答する結果となりました。
使っていない理由を見てみると、「XやInstagramだけで十分だから」「あまり有名人が使っていないから」「使う効果がわからない」などの声があがっています。従来のSNSで事足りたり、周囲や好きな芸能人などが利用していないという理由から、新たに使う必要性を感じていない高校生が多いようです。
一方、使っている人の理由としては、「Xとは投稿の傾向が違い、別に楽しめるから」「推しが投稿するから」「流行ってたから入れて、投稿はたまに」といった声が寄せられていました。