クリスチャン・プリシッチ 写真:Getty Images

 セリエAのミランに所属するアメリカ代表MFクリスチャン・プリシッチは、2023年に同クラブ加入以降、66試合出場22ゴール16アシストという数字を残しており、今2024/25シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とリーグ戦で16試合に出場し7ゴール5アシストを記録するなど、攻撃の中心として存在感を示している。

 この活躍により、プレミアリーグのリバプールやマンチェスター・ユナイテッドなどの強豪が再びプリシッチに注目しているが、復帰には慎重な声も上がっているようだ。

 チェルシーでの4年間(2019-2023)では、145試合に出場し26ゴール19アシストを記録し、2020/21シーズンのCLや2022年のFIFAクラブワールドカップ(CWC)で優勝を経験したプリシッチ。しかし、その活躍は十分評価されず、チェルシー時代は失敗と見なされることが多い。

 元アメリカ代表GKティム・ハワード氏(2020年引退)は、ポッドキャスト『Unfiltered Soccer』で「チェルシーでは不遇な扱いを受けたが、ミランという世界的なクラブで素晴らしい環境にいる」と評価し、移籍は慎重に検討すべきだと語った。

 同様に元アメリカ代表FWランドン・ドノバン氏(2019年引退)もプレミア復帰を急ぐべきではないとし、「ミランはプリシッチに明確な計画を持っている。彼は今、キャリアのベストな環境にいる」と現状維持を支持。また、MLS(メジャーリーグサッカー)移籍の可能性にも言及し、「2026FIFAワールドカップ(W杯)に向けて母国でプレーするのも素晴らしい選択肢だ」と提案した。

 2人の意見は、ミランでの好調を土台に、プリシッチが短期的な移籍よりも慎重にキャリアを選択すべきだという共通認識を示している。