浦和レッズはジョアン・ミレッGKコーチの退団、元日本代表DF宇賀神友弥の現役引退を公式発表。一部選手、コーチングスタッフの入れ替えが確実とみられる中、ポーランド国内ではマチェイ・スコルジャ監督の去就に注目が集まっている。
ポーランド人のスコルジャ氏は、2006年にポーランド代表のアシスタントコーチとしてドイツW杯に参戦したほか、レフ・ポズナン指揮官として2度ポーランド1部リーグを制した名将。浦和監督就任1年目にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を成し遂げた。
2023シーズン終了後に一度浦和を離れたものの、2024年8月に再び同クラブの監督に就任したスコルジャ氏。9月14日の第30節ガンバ大阪戦で初采配を振るって勝ち点3をつかむと、その後はリーグ戦で2勝2分4敗。DF酒井宏樹らの今夏退団もあり、チームが10位に沈んでいるとはいえ、ポーランド人指揮官を支持する浦和サポーターは多い。
ただポーランドメディア『Kanal Sportowy』は25日、スコルジャ氏と浦和の現行契約について「ポーランドサッカー協会から代表監督就任のオファーが届いた場合、契約解除が可能になるだろう」と報道。
ポーランド代表は2023年9月からミハウ・プロビエシュ氏がチームを率いているが、2024年6月開催のEURO(欧州選手権)でグループステージ敗退。UEFAネーションズリーグでもグループリーグ最下位という結果に終わったことにより、国内では監督交代の可能性がささやかれているほか、スコルジャ氏の代表監督就任を予想する声も挙がっている。
浦和の現状については、宇賀神が26日の引退会見で「監督が代わるごとにサッカーが変わっていれば継続性はない」などと指摘。ベテランの見解が話題を呼んでいるが、スコルジャ監督がポーランドサッカー協会に引き抜かれた場合、後任次第では再びチーム全体のスタイルが変わるかもしれない。