東京都知事選挙の得票を世代別にみると、石丸伸二氏は10代・20代で1位、30代でも小池百合子氏とほぼ同じだった。支持政党別では、無党派層で最大の支持を得た。
これまでどの党も取れなかった無党派の若い世代というブルーオーシャンを、彼が初めて取ったのだ。都知事選で、無名の新人が160万票以上とったのは初めてである。これが今回、最大のサプライズだった。
動画を見る層と選挙で投票する層はまったく別で、それが「シルバー民主主義」の原因だったが、これまで既存政党がすくい取れなかったブルーオーシャンを発掘したのだ。
それは石丸氏が政治家としてすぐれていたからでもなければ、その政策が魅力的だったからでもない。むしろ彼のきらう政治屋としてのテクニックが傑出していたからだ。この点は彼の選挙参謀だった藤川晋之介氏の分析が的確である。
都知事選2位の石丸氏、なぜ「受け皿」に? 選対事務局長が語る理由 L4XieQOHG
東京都知事選挙で、既存政党から支援を受けなかった広島県安芸高田前市長の石丸伸二氏が次点となり、注目を集めている。知名度の高い蓮舫氏を上回る約165万票を獲得。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 12, 2024