社会生活を送るなかで、持ち物やステータスをめぐる「マウンティング」は避けて通れないものなのかもしれません。

とくに経済状況が反映されやすい自動車は、マウントを取りがちな人たちにとって格好の材料になってしまうこともあるでしょう。

今回は車のオーナーの方々に、「車でマウンティングされた経験」について話を聞きました。

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この状況でマウンティングする?

この状況でマウンティングする?

「家の前に軽なんて置かれちゃみっともなくて」“車でマウント取りたがる人”の醜態を見よ
(画像=©buritora/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

長い人生のなかでは、職場や学校をはじめ「気が合わない人と過ごさなければならない時間」が少なからず発生します。さらに大人になってからは、「親族付き合い」に悩まされるケースもあるでしょう。

「夫と娘の3人で暮らしているのですが、少し前に私の父が亡くなり、先に私だけ実家に戻ることになったんです。実家までは車で30分もかからないので、普段足にしている軽を使ったんですよね。

実家の駐車場は広めなので、そこに止めておいたのですが、後から兄家族が到着した際、兄嫁から『家の前に軽を置いておくのは、みっともないんじゃない?』といわれてしまいました。

昔から会うたびそういう嫌味をいってくる人なので、そうですね、と受け流していましたが、そもそも兄家族の車もずいぶん昔のミニバンで、たぶんもう15年くらい乗っているんですよね。それでよく勝った気になれるなって。

ちなみにそれから間もなく夫が着いたので、私の軽はコインパーキングに移動して、夫が乗ってきたSUVをミニバンの隣に置きました。別に自慢するような車ではありませんけど、まだ買って2年ほどだったので、それからは何もいってきませんでしたね」(50代女性)

ボディサイズの小ささや税金の安さなどから「格下扱い」を受けがちな軽自動車ですが、取り回しのよさは抜群であり、日常の足として使っている人も多いでしょう。

なお一般社団法人日本自動車工業会が発表した「2023年度軽自動車の使用実態調査」によれば、軽乗用車を保有する人たちのうち、普通車・小型車を併有している人は54%と、半数を超える結果が示されています。

とくに20代~40代の年齢層に絞ると併有率は60%を超え、軽自動車オーナーのうち多くが「軽は足用のセカンドカー」として所有していることが窺えます。

上のお話にもありますが、「あの人は軽に乗っているから……」と見下そうとすると、痛い目に遭う可能性もありそうですね。

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「普通の車」が耐えられないママ友

「普通の車」が耐えられないママ友

「家の前に軽なんて置かれちゃみっともなくて」“車でマウント取りたがる人”の醜態を見よ
(画像=©walterericsy/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

人の価値観はさまざまですが、あまりに趣味が違う相手だと、話を合わせることも難しくなるでしょう。相手が「マウント気質」であればなおのこと、「そんなところを自慢してくるの?」と驚いてしまうこともありそうです。

「娘の小学校のママ友で、なぜかやたらと『前の旦那がヤンチャだった自慢』をしてくる人がいます。本人は再婚しているんですけど、子どもは前の旦那さんとの子どもらしくて。高校生くらいから暴走族めいたことをしていたとか、成人式を荒らしたとか、ちょいちょい謎の自慢を挟んでくるんですよね。

車も元旦那の影響で、保育園時代から型落ちの軽をゴテゴテに弄って乗っていました。ダッシュボードにファーとかが載っている感じの、典型的な田舎の改造車でしたね。一度彼女が娘さんを車に乗せているときに、車内から芳香剤の匂いがドバッと漏れてきたのを覚えています。

それだけなら別に勝手にすればいいんですけど、何かと会話のなかで『よく普通の車に乗れるね、私は人と同じって無理』みたいにいってくるんです。

正直心のなかでは『あんたの車も似たようなのばっかじゃん』と思っていましたが、娘同士の仲がよくてなかなか疎遠にできず、ウンザリ気味でした。今は高学年になって、お互い別のグループで遊ぶようになり、自然と距離が置けて気楽に過ごしています」(30代女性)

価値観がまったく合わない相手であっても、子ども同士の仲がいい場合、距離を置くことが難しいこともあるでしょう。相手からの些細なマウンティングも、積み重なれば「またか……」とウンザリしてしまいますよね。

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新車を買った社員にダル絡みする上司

新車を買った社員にダル絡みする上司

「家の前に軽なんて置かれちゃみっともなくて」“車でマウント取りたがる人”の醜態を見よ
(画像=©metamorworks/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

車に関するマウントにもさまざまな種類があるようで、価格やメーカーを自慢する人もいれば、「車の知識」で優位に立とうとする人もいるといいます。

「会社の駐車場に新しい車があると、必ずその日のうちに買った人を見つけて話しかけてくる上司がいました。30人くらいの職場ですけど、誰が何に乗っているかを完全に記憶しているようで、駐車位置が決まっているわけでもないのにすぐ特定してくるんですよね。

それでも買った車を褒めてくるならいいんですけど、いちいち『なんで○○にしなかったの? あっちの方が走りいいのに』みたいに、ネットにあるような知識でマウント取ってくるんですよ。

ほんとにネガティブなことばっかりで、『足まわりの評判悪いけど大丈夫?』とか『SUVでFFって何の意味があるの?』とか、ほんとに絡みがダルいんです。

ちなみにその上司が乗っているのは、何の変哲もないセダンなんです。弄っているわけでも、マニュアルなわけでもなく……自分の車の話は全然せずに、他人の車にケチをつけるだけなんですよね」(30代男性)

本人としては自身の知識量を披露したいのかもしれませんが、せっかく買った新車にケチをつけられては、誰であってもいい気分はしないものです。

人が車を選ぶ際の観点はさまざまですから、たとえ自分のなかで「もっといい選択肢があるのに」と思っていたとしても、口には出さずにいることがマナーでしょう。

車の話にかぎらず、マウンティングは「劣等感」から生じるといわれています。相手にマウントを取られたとしても、「この人は自分に自信がないんだな」と、軽く受け流すのがよいのかもしれませんね。

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文・MOBY編集部/提供元・https://car-moby.jp/"" target=""_blank"" rel=""noopener"">MOBY

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