旗手怜央(写真左)と古橋亨梧(写真右) 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは、現地11月23日にハート・オブ・ミドロシアン(ハーツ)を4-1で下し、首位の座を守っている。前節まで同じ勝ち点で並んでいたアバディーンが敗北を喫したため勝ち点差を3に広げた。

 セルティックは日本代表FW古橋亨梧が先制点を挙げ、途中出場したFWアダム・イダが2得点。FWニコラス・キューンもゴールを決めるなど、圧倒的なパフォーマンスを見せた。GKカスパー・シュマイケルも相手の序盤の猛攻をしのぎ、チームの勝利を支えた。

 同試合後、同クラブに所属する古橋とMF旗手怜央の評価が大きく分かれている。古橋は先制ゴールを挙げたほか、試合全体で4本の枠内シュートを放ち、大きなチャンスを2度外したものの終始相手DFを苦しめた。これに対し旗手は、90分間フル出場したものの攻守両面で課題が目立った。

 旗手は、攻撃面では「ビッグチャンス」を1度創出し得点に絡む場面もあったが、守備面ではデュエル6回中5回で敗北、空中戦でも2回挑んで全て敗れるなど、ハーツの選手に圧倒される場面が多かった。また、シーズン全体を通じて対人戦での劣勢が続いており、守備力向上が指摘されている状況だ。

 また、旗手以上に厳しい評価を受けたのは、MFアルネ・エンゲルスだった。デュエル勝率14%、タックルやインターセプトも記録できず、攻守両面で精彩を欠いた。途中出場のMFパウロ・ベルナルドがアシストを記録するなど結果を残したこともあり、現地11月27日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベルギーの強豪クラブ・ブルッヘ戦では、エンゲルスの先発落ちが濃厚と予想されている。