トルガイ・アルスラン 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属MFトルガイ・アルスランの代理人を務めるファヒド・ベン・ハルファラー氏が、かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元スペイン代表MFフアン・マタの現状に不満を抱いている模様。ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCのアレン・スタイシッチ監督と批判の応酬を繰り広げている。

 2024年1月に神戸を退団した後、半年以上の無所属期間を経て、9月にウェスタン・シドニーへ加入したマタ。今季ここまでリーグ戦全4試合でプレーも、11月2日のアデレード・ユナイテッド戦でハーフタイムで途中交代。8日にニューカッスル・ジェッツ戦で6分間のプレーに終わっただけに、代理人のハルファラー氏はスタイシッチ監督の起用法に対してフラストレーションを溜めているという。

 英メディア『デイリーメール』が11月12日に伝えたところによると、ハルファラー氏は「クレイジーだ。まったく理解できない」とウェスタン・シドニー指揮官を批判。「マタのようなスター選手を獲得したのならば、彼がフィットするようなシステムで戦うべきだし、彼に失礼だ。プレミアリーグで10年もプレーしているし、欧州選手権(EURO)で優勝しているからね」と、過去の実績を強調したという。

 一方、オーストラリア1部リーグ公式サイトは24日、スタイシッチ監督のコメントを紹介。ハルファラー氏の批判に対して「原因は代理人の発言にある。代理人はクラブをコントロールする立場にない。不適切な発言であり、卑怯だ」と反論したが、「マタは謙虚な選手である」と、選手本人への敬意を忘れなかった。

 マタは11月下旬、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)新規参入のサンディエゴFCの共同オーナーに就任。自身の去就には言及していないが、ハルファラー氏とスタイシッチ監督の関係悪化を踏まえると、移籍の可能性も考えられる。