建築用語でもある言葉、それが「間尺(ましゃく)に合わない」です。
しかし「間尺に合わない」とはそもそもどのような意味の言葉なのでしょうか?
ここでは「間尺に合わない」の意味について解説します。
併せて類義語・対義語も紹介するので参考にしてみてください。
目次
・「間尺に合わない」とは
・「間尺に合わない」の意味
・「間尺に合わない」の用い方・例文
・得することには使わない
・類義語は「牛刀をもって鶏を割く」
・「間尺」とは
・「間尺」はなにをあらわしている?
・「間尺に合わない」の対義語
・算盤が合う
・濡れ手で粟
・まとめ
「間尺に合わない」とは
ここでは「間尺に合わない」の意味を解説します。
「間尺に合わない」の意味
「間尺に合わない」は、割に合わないことを意味します。
ほとんどの場合は損になることの例えとして使用されます。
つまり、損益が釣り合わないことを「間尺に合わない」と表現するわけです。
ただし、建築用語として使用されることもあるのでその点は注意が必要となるでしょう。
「間尺に合わない」の用い方・例文
「間尺に合わない」は割に合わないことを指して使用します。
・例文1:サービス残業ばかりで間尺に合わない。
・例文2:仕事が間尺に合わないから転職を決意した。
・例文3:店を新規オープンしたものの価格設定を間違ったことで間尺に合わなくなり、すぐに閉店する事態となってしまった。
このように「間尺に合わない」は割に合わないという意味で使用します。
単に何かで失敗するというよりは特定の物事において損をするような場面で使用します。
得することには使わない
「間尺に合わない」は基本的に損になる場面で使用します。
そもそも「間尺」とは寸法が合わないことを意味します。
原則は採算が合わないなどの意味で使用されるわけです。
そのため、得することには使用しません。
ただし、一部では利益に合うことを「間尺が合う」と表現することもあるようなので、その点は注意が必要となるでしょう。
類義語は「牛刀をもって鶏を割く」
「間尺に合わない」の類義語は「牛刀をもって鶏を割く」です。
「牛刀をもって鶏を割く」は、取るに足らない小さなことを処理するのに大掛かりなことをする意味で使用される慣用句です。
小さな物事に大袈裟な手段や方法は必要ないという意味でも使用されます。
確かに小さなことを処理するのに大掛かりなことをしていては割に合いません。
その点が「間尺に合わない」に通ずるものがあるといえるでしょう。