ミヨシではマグロとの格闘が始まっていたが、彼は手巻きでこちらは電動。早速タッチドライブを最速にして、強引に巻き上げドラグが滑りだしたところで、いったん停止させた。

今度はピックアップボタンを押しながらのストレートポンピングで引き寄せる。電動パワーは強い。リーダーが入るとサクサクと巻き取り、船長の構えるタモに収まった。新人君は初めてなので、バラシを恐れて慎重になるのは当たり前だ。時間はかかったものの、見事シングルファイトで取り込んでいた。

「トンジギ」が本格シーズンに突入!【三重】13kg筆頭に船中ビンチョウマグロ6匹登場トンボヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

2人とも10kgを超える中トンサイズ。船長がマグロを絞めて血抜きを始めたその時、ミヨシから川島さん、しるこさん、そしてピンクジャケットアングラーの3人が次々にヒット。好調時に起きる連鎖だ。

13kg頭に本命キャッチ

3人それぞれのファイトが始まった。もう船上は興奮のるつぼだ。川島さんやピンクジャケットは難なく引き寄せて、タモに収まった。しるこさんは慌てずしなやかなやり取りを繰り返し、マグロを引き寄せる。時折ラインを引き出されたが、シングルファイトで頑張り抜き、無事に同サイズのマグロを取り込んだ。

短時間で5匹のマグロが船上に並び、せっかくなので5人並んで記念撮影。船長はエラワタ抜きを終え、潮上りを決めた。そして、沖上がり直前の午後1時、2回目の時合いが到来。ミヨシの川島さんにヒット。4kgはありそうなカツオだ。

続いて私にもヒットしたが、フッキングできず。すると、ミヨシのピンクジャケットにヒットし、難なく2匹目を取り込んだ。船長はしばらく粘ってくれたが、1時半すぎに沖上がりとなった。

「トンジギ」が本格シーズンに突入!【三重】13kg筆頭に船中ビンチョウマグロ6匹登場当日の船中釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)

渡船場で検量すると、若手の新人君が釣ったサイズが一番大きく13kg。私は11.6kgだった。トンジギは本格シーズンに突入だ。ビンチョウ(ビンナガ)の数釣りも夢ではない。大漁を夢見て通うことになるだろう。