サントスFC 写真:Getty Images

 サントス所属FWギレルメに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。MFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)、MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)らとともに、主力選手としてサントスをブラジル1部昇格へ導いただけに、争奪戦に発展する可能性があるという。

 現在29歳のギレルメは、サウジアラビアやUAEでプレーした後、2022年7月に母国復帰。グレミオ、フォルタレーザと渡り歩き、2024年1月にグレミオからサントスへ完全移籍。今季はリーグ戦31試合の出場で10ゴール8アシストと、攻撃陣に必要不可欠な戦力として存在感を発揮。主に左サイドでスタメン出場している。

 チーム内得点ランキング1位である同選手の去就について、ブラジルメディア『UOL』が11月23日に伝えたところによると、ブラジル1部クルゼイロやヴァスコ・ダ・ガマが関心を寄せているとのこと。くわえて、サウジアラビアと日本のクラブも2024シーズン終了後にオファーを提示するという。

 一方、サントスはギレルメとの契約を2026シーズン終了後まで残しているが、厳しい財政状況もあり、同選手の売却に迫られる可能性も。V・ファーレン長崎から引き抜いたファビオ・カリーレ監督を18日に解任したが、前指揮官に違約金260万レアル(約7000万円)、ブラジル2部リーグ優勝による賞金として150万レアル(約4000万円)、あわせて410万レアル(約1億1000万円)を支払う必要があるだけに、主力選手の放出による資金調達は必至だ。

 なおギレルメは23日時点で、MFエゼキエウ(サンフレッチェ広島)、FWレアンドロ・ペレイラ(元松本山雅、広島、ガンバ大阪)、FWジュニオール・サントス(元柏レイソル、横浜F・マリノス、広島)らのインスタグラムアカウントをフォローしている。元Jリーガー、現役Jリーガーとの繋がりがあるだけに、同選手の日本行きを期待する声が高まりそうだ。