ヴィッセル神戸は11月23日に行われた天皇杯決勝で、FW宮代大聖の決勝ゴールでガンバ大阪に1-0で勝利。国立競技場で優勝を成し遂げたが、楽天グループの最高経営責任者、同クラブ会長を務める三木谷浩史氏も話題に。NHKの中継に対する異論が湧き起こっている。
絶対的ストライカーのFW宇佐美貴史をハムストリング肉離れにより欠いたG大阪に対して、FW武藤嘉紀、DF酒井高徳、DFマテウス・トゥーレル、FW大迫勇也ら主力選手が揃ってプレーした神戸。64分に宮代のゴールで先制すると、その後はG大阪の反撃を振り切り、クリーンシートでの勝利を飾った。
試合後、神戸の選手たちは日本サッカー協会(JFA)関係者からメダルが受け取ると、ピッチ中央へ。選手や関係者天皇杯のトロフィーを次々と掲げたが、その中には三木谷氏の姿も。同氏が選手たちから促されて最前列に移動し、GK前川黛也からトロフィーを受け取る瞬間、NHKの中継カメラは表彰台にいる選手、関係者全員を映すように三木谷氏から遠ざかり、その後に仲間と喜びを爆発させる大迫の姿をアップで捉えた。
XではNHKの中継映像から当該シーンのみ切り取った動画が拡散。「三木谷社長を映さないNHKに闇を感じた」「NHKが三木谷を映さないのは権利的な問題が普通に嫌いなのか」「三木谷のシャーレアップが、NHKに露骨にカットされている」「NHKは三木谷を映したらダメなのか?」といった疑問の声が挙がっている。
J1でサンフレッチェ広島、町田ゼルビアと優勝争いを繰り広げ、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を戦う中で、天皇杯優勝を成し遂げた神戸。過密日程の逆境を跳ね返した格好であるだけに、同クラブの選手や監督、関係者を称賛するファンが多いことは確かだ。