地球の文化は高度に発展した宇宙人の導きによって生まれた、という説はよく聞く話だ。なかには、歴史上の偉人が実は宇宙人だった(!?)とする説も存在する。ある超常現象専門家は、レオナルド・ダ・ヴィンチとアルベルト・アインシュタインの2人は、パラレルワールドから来た宇宙人だった可能性があるという説を唱えている。

 この説は、海外で1990年代に放送されたオカルト番組「フォーティアンTV」で司会を務めたライオネル・ファンソープ牧師によるもの。彼は「地球外生命体が地球を訪れたことは間違いない」と考えており、マーベル・コミックで描かれるような「多元宇宙」がこの世には存在し、偉大な画家にして発明家のレオナルド・ダ・ヴィンチや相対性理論を考え出した物理学者アルベルト・アインシュタインは「別の宇宙で生まれ、この次元の地球にやってきた」かもしれないと述べているのだ。

 ライオネル氏は自身の仮説について次のように語っている。

「私は、他の惑星から来た生命が地球に来ている事例は非常に多いと考えています。レオナルド・ダ・ヴィンチやプラトン、ソクラテスのような偉大な天才を例にとってみましょう。彼らは本当に地球人なのでしょうか? まずアインシュタインの場合、脳の容量が常人と比較して実に巨大であると言われています。彼は大人になってから自然に脳が発達したのでしょうか、それともどこか別の場所から来たのでしょうか? 通常の人間の3倍から4倍のIQを持ち、奇跡的なことをする驚くべき人たちは、他の場所から来たと考えるのが自然ではないでしょうか」

 また彼は、地球のドッペルゲンガー(替え玉)のような惑星が、平行宇宙に存在する可能性もあると考えている。

「我々の宇宙に非常に多くの惑星があるならば、他の宇宙にも多くの惑星があり、知的な生命体がいる可能性は非常に高いと言えるでしょう。もし、別の宇宙に我々の地球と同じ惑星があれば、『少し異なるバージョン』の人々がそこにいる可能性があります。そして、平行宇宙やパラレルワールドのような惑星が近づきすぎると、我々の宇宙に『向こうの宇宙にいる存在』が現れる可能性も充分に考えられるのです」

 彼の仮説通りならば、歴史上の天才は平行宇宙から来た、人類よりはるかに優れた能力を持つ宇宙人だったということになるのだろうか。だが、その説を確かめることは非常に難しいと言えるだろう。

 ライオネル氏は生涯にわたって超常現象に魅了されてきた人物だ。彼は英国UFO研究会の会長として、異常現象を科学的に研究する協会の会長も歴任してきた。現在89歳の彼は、50年以上にわたって超常現象や不気味な事件の解決に取り組んできたのだ。

 ライオネル氏の超常現象ドキュメンタリーシリーズ「フォーティアンTV」は、怪奇現象雑誌「フォーティアン・タイムズ」を基に1997年から1998年にかけて放映されたもので、DVDも発売されている。彼の「天才たちは平行宇宙の宇宙人である」という説は、DVD発売を機に再注目されたもの。彼の説が立証される可能性は低いかもしれないが、興味深い仮説の一つとして受け止めておくのがよさそうだ。

提供元・TOCANA

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